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ニューヨークのTライン
ニューヨークはマンハッタンの街路の地下17mで,1940年代以来となる地下鉄の掘削工事が進んでいる。1972年にいったん着工したもののすぐに中断されていたセカンドアベニュー線(Tライン)だ。二番街の地下,最終的には北の … 続きを読む
脳にあふれる信号物質
もしあなたが個々の分子を識別できるくらい小さくなって脳のなかに入り,時間を一瞬止めることができたら,脳細胞がシナプスを介して信号を伝えている様子が,この図の右端に描かれているように見えることだろう。脳がどのようにして感 … 続きを読む
X線望遠鏡NuSTAR
これまでの米航空宇宙局(NASA)の宇宙望遠鏡では,高エネルギーX線を収束してクリアな高品質画像を作ることはできなかった。2012年前半に打ち上げられる宇宙望遠鏡NuSTAR(Nuclear Spectroscopic … 続きを読む
宇宙ステーションの至宝 アルファ磁気分光器
16年の歳月と20億ドルをかけた世界最高の宇宙線検出器が,ちょっと前まで,どこかの倉庫に文字通りお蔵入りになりそうな情勢だった。米航空宇宙局(NASA)は2010年までに国際宇宙ステーション(ISS)の建設を終えてスペ … 続きを読む
アマゾンで見つかった種子
あるものは豆に,あるものは矢尻に,またあるものはビーズやプロペラ,綿毛のように見える。種子はこのように驚くほど多様な形に進化することによって,自然界に広く広がるようになった。オルモシア属(Ormosia)の木のビーズの … 続きを読む
リン採掘が生んだ強酸の湖
リンの採掘には有益な面と気がかりな面がある。食糧生産に必要な肥料の重要な成分であるリン酸アンモニウムが得られる一方で,ここに示すように,大量の廃物が生じるのだ。 米国ではいくつかの州でリン酸カルシウム鉱 … 続きを読む
きらめく生命の小宇宙
レンズと光によって物体を拡大して見られることを初めて述べた書物が書かれてから,もう少しでまる1000年になる。アラブの科学者イブン・アル=ハイサム(Ibn al-Haytham,アルハゼン)が虫眼鏡の特性を記述した『光 … 続きを読む
宇宙滞在138日と「きぼう」完成
かつて宇宙飛行は日本人にとって“別世界”の話だった。「5歳のとき,人類初の月着陸をテレビで見て宇宙に強いあこがれを抱いた。ただ,宇宙飛行士はアームストロングやガガーリンなど,私たち(日本人)にはわからない言葉を話す人が … 続きを読む
砂漠から甦った恐竜たち
生物にとって最も過酷な地域は砂漠だ。植物はほとんど見られず,動物や昆虫は小さくて,猛暑の日中は砂の中に潜っているものが多い。だが,そんな砂漠も数千万年から1億数千万年の時を遡れば別世界だった。水辺があって植物が生い茂り … 続きを読む
宇宙,身近に感じて 野村仁の世界
東京・六本木の国立新美術館に宇宙や時間を感じる“神殿”が出現した。広い真っ白な部屋がいくつも続く。ある部屋には太古から生き続けてきたストロマトライト(藍藻類)の大きな写真が掲げられ,その手前には,静かに泡立つ液体酸素( … 続きを読む
超大陸分裂と恐竜の進化
南極大陸を東西に分ける南極横断山脈。氷の世界にそびえる岩山の1つ,カークパトリック山の標高4000mの山腹で,防寒着に身を固め,希薄な空気に苦しみながら岩を砕く男たちがいた。米オーガスタナ大学などからなる発掘調査隊の面 … 続きを読む
すばるが見た渦巻銀河M33 銀河考古学の扉を開く
ハワイ島の高峰マウナケア山頂にある国立天文台のすばる望遠鏡。稼働から10年を迎えた今も最先端の観測をしている。このほど10周年を記念して1枚の銀河の画像が公表された。 天の川銀河は小さな星の集団をいくつ … 続きを読む