タグ : ゲノム科学

光合成はもうやめた 末次健司が語る多様性の謎

約30万種といわれる植物の中には,光合成をやめて植物らしさを捨てた植物さえいるという。菌類から一方的に栄養を奪い,競争相手が少ない森の暗がりに進出することに成功した。こうした大胆な進化を実現するには多くの壁がある。葉を退 … 続きを読む

カテゴリ 2023年7月号, 最新号の紹介, 記事

葉の形はどう決まるのか

光合成をして生きる植物にとって,葉はなくてはならない存在だ。いかに効率よく光を浴び,より多くの有機物を生産するか。長い進化の歴史のなかで,植物は多様な葉の形を編み出してきた。例えば,ヒマワリは幅が広い大きな葉をつけて,イ … 続きを読む

カテゴリ 01制御用, 2023年7月号, 記事

新種誕生の現場

スイスの山あいにある静かな村に,世界中の進化学者たちが熱い視線を送っている。森林の開拓でタネツケバナの新種が誕生し,今もなお進化を続けているからだ。植物は環境の変化にどのように適応し,多様化してきたのか。新種が誕生した現 … 続きを読む

カテゴリ 2023年7月号, 最新号の紹介, 記事

サンショウウオは急がない 成功した逆張り生存戦略

サンショウウオの仲間には不思議がいっぱいだ。両生類なのに,彼らの中には変態して陸生に切り替わらない種がいる。四肢が切断されても元に戻る再生能力を備えている。米国で暮らすサンショウウオの仲間,ルイスウォータードッグ(Nec … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, 記事

生物から新薬候補続々 コロナ,がん,マラリア

スペインのイビサ島の南西沖にある岩だらけの無人島,エス・ベドラ島。ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』に登場する,船乗りを死に誘う海の妖精セイレーンにちなんだこの切り立った島の沖合から生まれたのは,人びとを病から救う薬だっ … 続きを読む

カテゴリ 2022年10月号, 記事

ゲノムが語る食の文化史

「現地の人々が『アヒ』と呼ぶコショウには,コショウ以上の価値がある。彼らの食事はこれなしには成り立たず,人々はとても健康的に過ごしている」。コロンブス(Christopher Columbus)は1492年,カリブ海の西 … 続きを読む

カテゴリ 2022年5月号, 記事

47都道府県人のゲノムが明かす 日本人の起源

私たち日本人は,一体どんなルーツを持つ集団なのか。一般には「日本列島に最初に到達した人々と,後に大陸からやってきた人々が混ざった」とされることが多い。縄文時代からの在来の人々と渡来人の混血だ。しかし近年,現代人と数千年前 … 続きを読む

カテゴリ 2021年8月号, 記事

もうジャンクとは呼ばせない

 ヒトゲノムは人間の設計図とも呼ばれるが,その中身はというと,タンパク質をコードしている遺伝子部分はほんの一部。残りは意味のないジャンク(ごみ)同然のものと思われていた。だが本当にジャンクなのか,世界の遺伝学者約400人 … 続きを読む

カテゴリ 2013年2月号, 記事