タグ : ゲノム
絶滅ヒト族のゲノム解読
人類進化にDNA解析で迫り,現代人への遺伝子流入を解明 ゲノムに基づいた人類学,人類の進化の業績で,スウェーデン出身でマックス・プランク進化人類学研究所進化遺伝学部門を率いるペーボ(Svante Pääbo)教授にノーベ … 続きを読む
浮かび上がる縄文人の姿と祖先
今から約3500〜3800年前の縄文時代後期,北海道の礼文島北部の海岸沿いの集落で,ひとりの女性が亡くなった。後に船泊遺跡と呼ばれるこの集落に住んでいた人々の多くと同様,彼女は貝で作ったブレスレットやアンクレットを身に … 続きを読む
ウイルスをシャットアウトするゲノム改造細菌
米ハーバード大学の研究チームが,地球上のどんなウイルスにも攻略されない生物を作りつつある。細菌のDNAを再コードし,ウイルスによる乗っ取りを可能にしている遺伝経路をすべて取り除く試みだ。再コードされた細胞は以前と変わらず … 続きを読む
DNAループのダイナミクス
人体の細胞はどれも同じ遺伝子セットを持つが,異なる組み合わせの遺伝子がオンになることで,神経や筋肉など種別ごとに機能を果たしている。この遺伝子発現の制御に関し,米国のチームが注目すべき発見をした。ゲノムのDNAが細胞内で … 続きを読む
ゲノム科学を変えるCRISPR
CRISPR(クリスパー)と呼ばれる新しいゲノム編集方法が生命科学に革命を起こそうとしている。生物のゲノムを改変する方法は1970年代から知られてきたが,DNA上の狙いの場所を切断して改変するためにその都度その配列に合 … 続きを読む
ゲノムから迫るサンゴ礁保全
サンゴ礁は熱帯雨林と並ぶ生物多様性のホットスポットで,サンゴと褐虫藻という単細胞藻類の共生関係がサンゴ礁の生態系の基盤となっている。サンゴと褐虫藻,両方のゲノムがいずれも世界で初めて沖縄科学技術大学院大学(OIST)で … 続きを読む
特集 サンゴ礁の危機
生物多様性のホットスポット,サンゴ礁が危機に瀕している。世界最大級のサンゴ礁,グレート・バリア・リーフはもちろん沖縄のサンゴ礁も例外ではない。大気中の二酸化炭素濃度上昇による温暖化は海洋の温度上昇をもたらし,海の酸性化 … 続きを読む
混血で勝ち残った人類
ホモ・サピエンスは,アフリカのサハラ以南のある場所で誕生し,他の旧人類とは交配することなしに世界中に広がったというのが,アフリカ起源説だ。1990年代以降はこれが定説になっているが,旧人類と現生人類のDNAを詳しく比較 … 続きを読む
RNAの意外な働き〜日経サイエンス2013年2月号より
DNAからタンパク質への中間生成物ではなく,自ら遺伝子発現を制御している ヒトのDNAを構成する約30億対の塩基のうち,タンパク質を作る遺伝子を構成しているものは,わずか1.2%だ。残りの部分は,これまで … 続きを読む
カテゴリ 2013年2月号, SCOPE & ADVANCE
チョコレートの木を救う
バナナ,パパイア,マンゴーなど食卓を彩る熱帯の果物。広い意味ではチョコレートもその1つだ。チョコレートは,熱帯で育つカカオの木の種子(カカオ豆)を発酵,乾燥させて作るココアがもとになっている。近い将来,チョコレートの需要 … 続きを読む
人工細菌は生命を知る道具〜日経サイエンス2010年10月号より
人工ゲノムで生きる細胞を作れるようになった,基礎研究に大きく役立つだろう 今年3月末,人工的に合成された遺伝情報だけで生きている初の微生物がクレイグ・ベンター研究所(メリーランド州)の試験管内で増殖し始め … 続きを読む
カテゴリ 2010年10月号, SCOPE & ADVANCE
絶滅寸前だった初期人類〜日経サイエンス2010年6月号より
そのとき,世界人口はたった5万人ほどだった 100万年前に暮らしていた初期の人類は絶滅寸前だったらしい。古いDNA領域を調べた遺伝学研究によると,ホモ・エレクトスやホモ・エルガスター,原始的ホモ・サピエン … 続きを読む
カテゴリ 2010年6月号, SCOPE & ADVANCE
多様性の源 複雑な生物を生む力
1859年,ダーウィンは『種の起源』を発表し,地球上のすべての生きものは1種あるいは数種の生命体の子孫であると提唱した。最初の生命がどのようにして現れたのかについては言及していない。ただ,生命の系譜がひとたび始まれば, … 続きを読む