タグ : クォーク

クォークの中の素粒子

 「7月革命」と呼ばれるようになったヒッグス粒子の発見。万物に質量を与えるとされるヒッグスは,素粒子論の枠組み「標準モデル」の中で,存在が予言されながら未発見だった唯一の素粒子だった。今回の発見で標準モデルが完全に検証さ … 続きを読む

カテゴリ 2013年1月号, 記事

別の宇宙にも生命は存在する!?

 宇宙の「宇」は天地四方つまり空間全体を,「宙」は往古来今(過去と未来)つまり時の流れ全体を表す。「宇宙」は時空すべてを意味することになる。これは物理学的にみても正しい表現かもしれない。私たちは時空の中の存在なので宇宙の … 続きを読む

カテゴリ 2010年4月号, 記事

対称性の破れが生む多様性

 100年を超える伝統を持ち,80人以上のノーベル賞受賞者を輩出したシカゴ大学。キャンパスの歴史的ホールで2008年12月10日,ストックホルムでの授賞式を欠席した南部陽一郎同大学名誉教授へのノーベル物理学賞の贈呈式が行 … 続きを読む

カテゴリ 2009年5月号, 記事

宇宙の真理を求めて

 奥飛騨山中の地下1000mにある東京大学宇宙線研究所の素粒子ニュートリノの観測施設スーパーカミオカンデ。10年前,質量ゼロだと思われていたニュートリノが質量を持つことを発見,素粒子理論の枠組みである標準モデルに見直しを … 続きを読む

カテゴリ 2008年7月号, 記事

特集:革命前夜の物理学 史上最強の加速器 LHC稼働へ

 スイス・ジュネーブ近郊にある欧州合同原子核研究機関(CERN)で人類史上最大の素粒子実験が始まる。舞台はCERN近くの田園地帯の地下約100mに建設された,山手線ほどの円周を持つ巨大リングだ。「大型ハドロン衝突型加速器 … 続きを読む

カテゴリ 2008年5月号, 記事

地の底から見えたニュートリノ宇宙

 世界の国の中で「ニュートリノ」という素粒子の名前が最も広く知られているのはおそらく日本だろう。日本人としては江崎玲於奈(えさき・れおな)氏以来,約30年ぶりにノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊(こしば・まさとし)東京大 … 続きを読む

カテゴリ 2008年4月号, 記事

特集:湯川秀樹生誕100年 中間子論が拓いた核力の世界

 1935年,湯川秀樹は英語で執筆した最初の論文を発表した。湯川は大阪帝国大学の講師で28歳になったばかり。その論文に記されていた「中間子論」によって物理学の世界は変わった。そして,14年後の1949年,湯川にノーベル賞 … 続きを読む

カテゴリ 2007年5月号, 記事

湯川と朝永から受け継がれたもの

 湯川秀樹と朝永振一郎。同時期に東京で生を受け,父親の京都大学への赴任により,ともに幼くして京都に移る。そこで少年時代を過ごし京都大学で学んだ。間違いなく2人はあらゆる面で素晴らしいライバルだった。2人は多くの論文や随筆 … 続きを読む

カテゴリ 2007年5月号, 記事

素粒子論はどこに向かうのか?

 2006年12月,京都大学で「湯川・朝永生誕百年記念シンポジウム──現代物理学の進歩」が開かれ,4人のノーベル賞受賞者をはじめ内外から多数の理論研究者が集まった。湯川秀樹と朝永振一郎の生誕100年を記念した催しは200 … 続きを読む

カテゴリ 2007年5月号, 記事

宇宙最初の100万分の1秒

 米国立ブルックヘブン研究所で,この5年間,何百人もの科学者が宇宙誕生直後の状態を再現しようと試みてきた。実験に使うのは相対論的重イオン衝突型加速器(Relativistic Heavy Ion Collider)。頭文 … 続きを読む

カテゴリ 2006年8月号, 記事