タグ : エネルギー

期待はずれのバイオ燃料

 植物や藻類は大気中の二酸化炭素を吸収して育つので,それを原料とするバイオ燃料は,化石燃料よりも環境負荷が小さいとされる。そのため各国が競ってバイオ燃料の普及に取り組んでいるが,実用化に必要なブレークスルーが当初予想より … 続きを読む

カテゴリ 2011年11月号, 記事

今だから考えるエネルギー技術7

 福島第1原子力発電所の事故と夏に予想される電力不足で,エネルギー問題への関心が高まっている。原発は怖い,さりとて代替エネルギーも当てにならないというのが,多くの人の正直な感想だろう。解決する方法はないのだろうか? 「今 … 続きを読む

カテゴリ 2011年7月号, 記事

環境・エネルギー省をつくるべきだ

 国は温暖化防止の柱として原子力利用を積極的に推進してきたが,福島第1原子力発電所の事故で状況は一変した。事故の収束には,まだ長い時間がかかる。事故の推移にも注意を払いながら,日本のエネルギーの今後を考える国民的な議論を … 続きを読む

カテゴリ 2011年7月号, 記事

“想定外”に備える

 東日本大震災による福島第1原子力発電所の事故は世界に衝撃を与えた。実際に深刻な事態が生じた以上,「想定外だった」と簡単にすませるわけにはいかない。一方,二酸化炭素排出ゼロの電力源として原子力への期待は大きく,米国では2 … 続きを読む

カテゴリ 2011年7月号, 記事

許容できる原発リスクとは~日経サイエンス2011年6月号より

「受動的安全性」という新設計に注目    米国でほぼ30年ぶりとなる新設原子力発電所がジョージア州オーガスタ郊外に姿を現し始めた。大手電力会社サザンカンパニーの施設で,基礎工事のために赤粘土の表層をくりぬいて岩 … 続きを読む

カテゴリ 2011年6月号, SCOPE & ADVANCE

新エネルギーを生かす 米国の次世代送電網

 米国は戦後,各州を結ぶ高速道路網を建設,世界最大の車社会が実現した。次には光ファイバーなど情報通信網の整備が進み,ネット社会が到来した。今,米国が真剣に取り組み始めたのは温暖化対策のカギとなる次世代送電網の建設だ。太陽 … 続きを読む

カテゴリ 2011年5月号, 記事

人工の葉で水素燃料

 地球に深刻な被害をもたらす温暖化を阻止するには,2050年までに二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーを10兆ワット以上作り出せるようになる必要があるとされる。これは米国の平均エネルギー需要3兆2000億ワットの3 … 続きを読む

カテゴリ 2011年1月号, 記事

核融合炉は本当に可能か?

 星を輝かせている核融合を地上で緩やかに起こしてクリーンで安全かつ実質的に無尽蔵なエネルギー源にする──この長年にわたる夢の研究が近く歴史的な節目を迎えるが,実用化は不可能ではないかという疑問の声もあがっている。 &nb … 続きを読む

カテゴリ 2010年6月号, 記事

200mの超電導直流送電〜日経サイエンス2010年6月号

究極の高効率電力輸送である高温超電導による直流送電名古屋で産学連携の実験プロジェクトが進んでいる    中部大学(愛知県春日井市)は世界初となる200m超電導直流送電実験に成功したと3月2日に発表した。現在,温 … 続きを読む

カテゴリ 2010年6月号, SCOPE & ADVANCE

サマータイムの効果は?〜日経サイエンス2009年5月号より

本当に省エネになるのか,疑問もあるようだ    世界の人々の約1/4が3月のある日から,日光に浴する時間が長くなる代わりに睡眠時間を削られる。サマータイム(夏時間)だ。照明にかかる電力消費を節減できると考えられ … 続きを読む

カテゴリ 2009年5月号, SCOPE & ADVANCE

すいすい燃費向上 〜日経サイエンス2009年2月号より

 電場によって液体の粘度が下がる効果が知られているが(T. C. ハルセイ/J. E. マーチン「電場をかけると固まる電気粘性流体」日経サイエンス1993年12月号),この効果を使って自動車の燃費を20%向上できる。 燃 … 続きを読む

カテゴリ 2009年2月号, SCOPE & ADVANCE

太陽をつかまえろ〜日経サイエンス2008年9月号より

日本が宇宙太陽光発電の研究に乗り出したエネルギー価格の高騰を受け,米国でも関心が再燃している    西暦2307年,化石燃料は枯渇したが,人類は新たなエネルギーとして大規模な宇宙太陽光発電システムを手に入れてい … 続きを読む

カテゴリ 2008年9月号, SCOPE & ADVANCE

デジタル世界も省エネに〜日経サイエンス2008年6月号より

コンピューター業界がエネルギー節約に本腰を入れ始めている      在宅勤務やインターネットショッピング,オンライン会議などは人と人が直接に会うよりもエネルギーを節約できるだろうが,デジタル時代の進展 … 続きを読む

カテゴリ 2008年6月号, SCOPE & ADVANCE

究極の省エネ型モーター〜日経サイエンス2008年1月号より

アルミ製の回転子を銅に変えて効率アップ   エネルギー効率を示すパーセンテージが数ポイント向上してもめったに注目されることはないが,年間消費電力量が世界で数千億キロワット時にもなる装置についての改善となれば,あ … 続きを読む

カテゴリ 2008年1月号, SCOPE & ADVANCE

太陽光レーザーが拓くマグネシウム社会

  現在のエネルギー通貨は電気だ。電力網を介して流通し,熱や動力,照明などさまざまな用途に使える。一方,将来,通貨になる可能性があると考えられ,官民で研究開発が進んでいるのが水素。水素は究極のクリーンカー,燃料電池車の燃 … 続きを読む

カテゴリ 2007年11月号, 記事