タグ : エネルギー
天然ガスを供給網を活用する脱炭素社会への近道
社会の二酸化炭素(CO2)排出を減らすには,エネルギーシステムをできるだけ速やかに脱炭素化する必要がある。メタンを主成分とする天然ガスは燃焼によるCO2排出が比較的少ないが,ゼロではないので長期的な解決策にはならない。一 … 続きを読む
現場ルポ 姿現し始めた核融合実験炉ITER
日米欧ほかの国際協力で準備が進んでいる国際熱核融合実験炉(ITER)は核融合エネルギーの利用を目指す過去最大にして最も野心的な試みだ。曲折の末,2020年7月に本体装置の組み立てが正式に始まった。地上に太陽を作り出す“夢 … 続きを読む
水素エネルギー再評価
すべての電力を再生可能エネルギーでまかなうには? 太陽光や風力で発電した電力の余剰分を使って水を電気分解し,水素を作ることが可能だ。これをパイプラインで輸送すれば必要に応じて電気に再変換できる。タンクや地下空洞に蓄えて産 … 続きを読む
再生可能エネルギーにベストな送電網
風が吹かず日が差さない時間帯には,風力発電や太陽光発電はできない。地域の日々の天候変化を考慮に入れた全国的な送電網を設計しない限り,これらは主要エネルギー源にはならないだろう。詳細な天候データに基づいて,風力・太陽光発電 … 続きを読む
温暖化対策の要 インドへの処方箋
米トランプ政権がパリ協定からの離脱を発表し国際社会からひんしゅくを買っているが,地球温暖化抑止に関してはさらに大きな問題が別にある。人口と生活水準が急上昇しているインドだ。このままでは今世紀半ばまでに世界最大の二酸化炭素 … 続きを読む
光電気化学で水素〜日経サイエンス2017年7月号より
耐久性アップで一歩前進 水素は現在,原油の改質や,化学肥料に欠かせない原料であるアンモニアを合成するのに使われている。また,グリーン発電の燃料や,自動車やトラックの動力となる環境に優しい燃料電池の燃料として … 続きを読む
カテゴリ 2017年7月号, SCOPE & ADVANCE
核融合ベンチャーの勝算
うまくいけば人類にバラ色の未来を提供してくれる核融合発電。国際共同研究プロジェクト「ITER」や米国の国立点火施設「INF」で大規模な核融合炉の開発が進められているが,技術的にも資金的にも前途は多難だ。そんな不透明な状況 … 続きを読む
シェール開発で地震誘発
地下のシェール(頁岩)層に眠る石油や天然ガスを効率よく採掘する技術が確立して産出量が拡大するにつれ,米国のオクラホマ州やテキサス州の油田近くで地震発生が急増している。科学者によると,原因は採掘に伴う廃水を地下深くに注入 … 続きを読む
CO₂回収 夢と現実
石炭火力発電所から出るCO2を回収して地中に貯留するプロジェクトが地球温暖化対策の主役として各国で期待されている。石炭火力発電への依存度が高い米国では,低品質の褐炭をガス化し,タービンで燃やして発電しつつ,発生したCO2 … 続きを読む
特集:ノーベル賞 次のフロンティアは?
ノーベル賞の季節がやってきた。本誌はこの時期をとらえ,世界で注目されている研究フロンティアを紹介する特集を編んだ。第1部では世界的な業績を上げてノーベル賞を受賞した4人の研究者が,今どんなことに関心を持っているのか,どん … 続きを読む
Outshining Silicon / 日本発の期待の新人 ペロブスカイト太陽電池
Sitting in a dimly lit bar in Japan, then graduate student Michael Lee was scribbling on a beer coaster as night fell, jotting down a list of chemical ingredients before he forgot them. Earlier that d … 続きを読む
カテゴリ 2015年10月号, 英語で読む日経サイエンス
日本発の期待の新人 ペロブスカイト太陽電池
シリコン製が支配する太陽電池の市場で,「ペロブスカイト」と呼ばれる結晶材料でできた新型の太陽電池が注目されている。日本の大学で生まれた成果で,世界中の研究者が実用化を目指し開発競争に参入している。光電変換効率の記録は上 … 続きを読む