タグ : ウイルス

特集:ウイルスと原始生命

「なんでこんなものが世の中にいるんだろう」。研究者を驚かすウイルスが相次ぎ発見されている。従来の生物学の常識を覆す超特大のウイルスで,内部構造や遺伝子の構成はこれまで知られていたウイルスとはかなり違っている。この巨大ウイ … 続きを読む

カテゴリ 2022年7月号, 記事

タンパク質工学の新潮流 ワクチンや抗体医薬を自由に設計する

 2020年4月のある金曜日の夜遅く,ウォールズ(Lexi Walls)はワシントン大学(シアトル)の研究室にひとり居残り,これまでの人生で最も重要な実験の結果を落ち着かない気持ちで待っていた。コロナウイルスが専門のこの … 続きを読む

カテゴリ 2021年12月号, 記事

次に控える新設計ワクチン

パンデミック収束に向け,COVID-19ワクチンの接種が始まった。ただ,第一陣のワクチンには有効性や大量生産,広域展開の点で課題がある。ワクチン学のここ15年間の目覚ましい進展を背景に,240近くの新しいCOVID-19 … 続きを読む

カテゴリ 2021年5月号, 記事

米国に見る大量接種の課題

米国で昨年12月,COVID-19ワクチンの集団接種が始まったが,人々が期待するほど接種ペースは上がっていない。配布プロセスではワクチン原料や注射器など関連物品の確保,接種の実施では予約システムの整備などに課題があり,改 … 続きを読む

カテゴリ 2021年5月号, 記事

ゲノム解析でウイルスの謎に挑む

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)には大きな謎がある。かかっても一部の人しか重症化せず,人によって症状は全く異なる。欧州とアジアなど,地域によって流行の規模や様相に差異がある。こうした国レベルや個人レベルのばら … 続きを読む

カテゴリ 2020年8月号, 記事

図説 感染・増殖・防御の仕組み

新型コロナウイルスSARS-CoV-2がどのようにヒトの細胞に潜入し,自らの複製を作って他の多くの細胞に侵入し感染を広げていくのか,現時点でわかっている事柄を詳しく図解する。免疫系がウイルス一般を無力化する通常の仕組みと … 続きを読む

カテゴリ 2020年8月号, 記事

復活するか? ファージ療法

細菌に感染するウイルスであるバクテリオファージは20世紀初めに発見され,一時は細菌感染症の治療に使われた。抗生物質の登場ですたれたこのファージ療法が再び注目を集めている。抗生物質の効かない耐性菌が出現し,大きな脅威になっ … 続きを読む

カテゴリ 2020年4月号, 記事

ウイルスをシャットアウトするゲノム改造細菌

米ハーバード大学の研究チームが,地球上のどんなウイルスにも攻略されない生物を作りつつある。細菌のDNAを再コードし,ウイルスによる乗っ取りを可能にしている遺伝経路をすべて取り除く試みだ。再コードされた細胞は以前と変わらず … 続きを読む

カテゴリ 2020年3月号, 記事

ついに見えたHIV予防ワクチン

HIVの感染を防ぐワクチンはいまだにできていない。ワクチンとして使うのに適したウイルスのエンベロープ(外被)タンパク質が,どう合成してもすぐに分解してしまうのが一因だ。そうしたバラバラのタンパク質では,免疫系を刺激して抗 … 続きを読む

カテゴリ 2017年5月号, 記事

遺伝子治療 再登板

薬ではとても治せない先天性の難病も根治可能な遺伝子治療は1990年代に大きな期待を集めたが,いくつかの臨床試験で副作用による死亡例が出るという悲劇が起こった。これは大きなブレーキになったが,基礎研究に立ち戻って原因を究明 … 続きを読む

カテゴリ 2014年9月号, 記事

宿主を広げたウイルス〜日経サイエンス2011年10月号より

チクングンヤ熱というアフリカの風土病がアジアに広まった理由  チクングンヤという恐ろしげなウイルスは,まさに恐ろしい症状をもたらす。ひどい関節痛のため,立ち上がることも,まっすぐ座ることもできなくなる。蚊が媒介するこのウ … 続きを読む

カテゴリ 2011年10月号, SCOPE & ADVANCE

脳に潜むウイルス〜日経サイエンス2009年3月号より

ありふれたヘルペスウイルスが悪性脳腫瘍の原因なのか?      近年,がんとウイルスの関連がますます注目を集めている。ヒトパピローマウイルスが子宮頸がんの原因だとわかったし,エプスタイン・バー・ウイル … 続きを読む

カテゴリ 2009年3月号, SCOPE & ADVANCE

エイズワクチンはいつできる?

 10年前,クリントン大統領は10年以内にエイズワクチンを開発する国家目標を定めた。当時,ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に世界で約2500万人が感染していた。大統領は米国立衛生研究所(NIH)に研究センターを設立して他国 … 続きを読む

カテゴリ 2008年8月号, 記事

復元された殺人ウイルス〜日経サイエンス2006年1月号より

   1918年に世界的大流行を引き起こしたインフルエンザ「スペイン風邪」のウイルスが実験室内で復元された。    陸軍病理学研究所のタウベンバーガー(Jeffery Taubenberger)らは犠 … 続きを読む

カテゴリ 2006年1月号, SCOPE & ADVANCE

ウイルスは生きているのか

 約100年の間,科学の世界ではウイルスの正体についての見解が何度も変わってきた。ウイルスはまず毒素と考えられた。次に,ある種の生物と見られ,それから生物学的化合物とされ,今日では生物と無生物の境界領域に存在するものと考 … 続きを読む

カテゴリ 2005年3月号, 記事