きょうの日経サイエンス

2012年7月25日

9月号「特集:ヒッグス粒子」に合わせて関連過去記事をお手頃価格でご提供!

 現在発売中の日経サイエンス9月号,巻頭特集はもちろん「ヒッグス粒子」です。この粒子の発見は現代物理学の記念碑的な出来事。そこで今月は,素粒子物理学の「標準モデル」とヒッグス粒子,質量の起源や「対称性の破れ」の考え方を解説した過去記事をいくつか選び,1本300円の特別価格にてダウンロード販売でご提供いたします。

対象は以下の5本です。

 

 

 

2009年5月号「対称性の破れが生む多様性」  中島林彦

2008年5月号「ヒッグスだけじゃない LHCが変える素粒子物理学」  C. クイッグ

2005年11月号「質量の起源に迫る」  G. ケイン

2003年9月号「標準モデルを超えて 新しい物理学の夜明け」 G.ケイン

1987年 1月号「ヒッグス・ボソンは実在するか」  M. J. G. ベルトマン 【復刻】

 

 

 

 

 

 「対称性の破れが生む多様性」と「質量の起源に迫る」は,ヒッグス粒子(ヒッグス場)が万物に質量を与えるメカニズムを掘り下げて解説したもの。よく「自由に飛び回っていた質量ゼロの粒子がヒッグス粒子の海のなかに入って抵抗をうけ,質量を持つようになった」という風に説明されますが,そうしたたとえ話ではとらえきれない深い意味が見えてきます。

 「ヒッグスだけじゃない LHCが変える素粒子物理学」と「標準モデルを超えて 新しい物理学の夜明け」は,盤石となった標準モデルのさらにその先に見えてくる世界像と,それを追究する研究最前線を紹介した記事です。

 「ヒッグス・ボソンは実在するか」はやや古い記事ですが,電弱相互作用に関する研究で1999年のノーベル物理学賞を受賞したフェルトマン(記事ではベルトマンと表記)による興味深い論文。この記事が執筆された1980年代後半,ヒッグス粒子の探索はすでに大きなテーマでしたが,発見の兆候すらなかったため,存在を懐疑的に見る専門家もいたようです。フェルトマンは冷静な見方に基づいて可能性を展望しています。

 

 

※なお勝手ながら,お値引きでのご提供は9月号の発売期間中,8月24日18時までとさせていただきます。

 

 

他にも関連記事はございます。ご参考までにどうぞ。(※こちらはお値引き対象外となります)

極超新星

  2002年3月号「宇宙の最初の星」  R. B. ラーソン/V.ブロム

  2007年1月号「超新星爆発はこう起きる」  W. ヒルブラントほか

ホモ属直系の祖先? セディバ猿人の衝撃

  2011年3月号「血の通った化石」  M. H. シュバイツアー

キュリオシティー 火星着陸へ」 

  2007年3月号 「火星の海の歴史」  J. ベル

国内ウォッチ           

  2002年11月号「非同期チップで限界を破れ」  I. E. サザーランド/J. エバーゲン

  2008年8月号「細胞を支える掃除役 オートファジー」  V. デレティック/D. J. クリオンスキー

  2002年7月号「論争:地球環境──本当はそんなに深刻ではない?」  T. ラブジョイ

 

 

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