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ウイルスで電極づくり〜日経サイエンス2006年8月号より

 在来型のリチウムイオン電池は炭素電極を使っているが,この電極は供給エネルギーの割にかさばる。電極を小さくするにはどうすればよいか?自己組織化のお手本がヒントになった。ウイルスだ。

 

 マサチューセッツ工科大学のチームは「M13」という長いチューブ状のウイルスを遺伝子操作し,ウイルスの外皮タンパク質がコバルトや金の原子と結合するようにした。このウイルスを含む溶液に高分子電解質フィルムを浸し,次に金属原子を含む溶液に浸したところ,酸化コバルトと金で覆われた薄くて透明なシートができた。

 

 このシートを電極に使うと,炭素系電極に比べて約3倍のエネルギーを蓄えられる。4月6日のScience誌オンライン版に報告。次の目標はもう一方の電極を作ることで,最終的には自己組織化電池を目指している。

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