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火星の洞窟住居〜日経サイエンス2007年8月号より

火星にサッカー場の7倍の大きさの洞窟が見つかったようだ。米航空宇宙局(NASA)の周回探査機マーズ・オデッセイによる写真を解析した結果,大火山アルシア・モンスの近くに複数の黒い点が見られた。爆風によるパターンや盛り上がった縁がないため,衝突クレーターではないようだ。
北アリゾナ大学の科学チームによると,幅100~250m,深さ130mの洞窟と考えられ,研究者たちの家族の名を取ってデイナ,クローイ,ウェンディー,アニー,アビー,ニッキー,ジーンと名づけられた。地表に降り注ぐ放射線が洞窟内部には届かない可能性があるので,生物の“住み家”となっているかもしれない。また,氷がたまっていれば,将来の有人探査の際に水源として役立つだろう。
NASAの別の周回探査機マーズ・リコネッサンス・オービターは同地点を横から撮影している可能性がある。それらの画像を解析すれば,地下に広い空間が存在するかどうかがわかるだろう。

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