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リスの熱いしっぽ〜日経サイエンス2007年12月号より

 子リスを狙ってヘビが近づいてきたとき,親リスはふさふさした尾の温度を上げて,赤外線に敏感なヘビを追い払うことができる。毒ヘビに対抗することで知られるカリフォルニアジリスの成体にガラガラヘビが近づいたときの様子を赤外線ビデオで撮影したところ,尾の温度が数度上がることがわかった。ガラガラヘビは鼻にある「孔器」という器官でこの赤外線を検知する。

 

 ところが,そうした熱検知機能のないインディゴヘビと対峙した場合には,リスの体温は上がらなかった。また,剥製のリスの尾を人工的に熱して振り動かしたところ,ガラガラヘビは防御の構えを示した。

 

 動物が他の動物と赤外線によって情報交換している例を特定したのはこの研究が初めてで,米国科学アカデミー紀要オンライン版8月13日号に報告された。ただし,リスの防衛策が必ず成功するというわけではない。以前の別の研究によると,ガラガラヘビの餌の70%は子リスだ。

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