何を見てるかお見通し〜日経サイエンス2008年8月号より
脳の視覚野の活動パターンをもとに,その人が何を見ているのかを判別する方法を,カリフォルニア大学バークレー校の研究グループが開発した。
被験者に一連の画像を見せながら,その脳を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で撮影し,視覚野の活動を記録した。さまざまな部分の活動をモニターするとともに,視覚野のどこにどんな情報が対応している可能性が高いかを読み解くことによって,その人がどの画像を見ているのかを推定できたという。ただし,この方法で判別できるのは写真や音,動きなど,数学的にはっきりと表せるような情報に限られる。Nature誌オンライン版3月5日号に掲載。