SCOPE & ADVANCE

煙突でCO2吸収〜日経サイエンス2008年8月号より

 温暖化ガスの二酸化炭素(CO2)が大気に放たれる前に,煙突内で吸収できる理想的な物質が探索されてきた。しかし既存のCO2吸収材には欠点がある。価格が高すぎる,消費エネルギーが大きい,吸収量が多くない,長期にわたって使用すると不安定になる,などの問題だ。これに対しジョージア工科大学の化学技師ジョーンズ(Christopher Jones)らは最近,強力で耐久性のある固体吸着材を開発した。

 

 この材料は多孔質シリカの表面にアミンという窒素に富んだ化合物をくっつけてある。アミンは塩基で,酸性のCO2ガスを中和する。この物質を熱すると吸着されたCO2が放出されるので,これをどこかに貯留する。

 

 ジョーンズによると,この低コストの材料は多分岐構造を持っているので多数のアミンを保持できるのだという。また,材料を形作っている化学結合が強いので,何度も繰り返して使用できる。Journal of the American Chemical Society誌3月19日号に掲載。

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