SCOPE & ADVANCE

雷鳴式のスピーカー〜日経サイエンス2009年3月号より

 従来のスピーカーは振動板を前後に振動させて音を出しているが,カーボンナノチューブのシートでできた新しいスピーカーは稲妻が雷鳴を生じるような形で音を発する。
 北京にある清華フォックスコン・ナノテクノロジー研究センターの物理学者たちが,カーボンナノチューブでできた厚さ10nmの軟らかい透明フィルムに可聴周波数の電流を加えたところ,市販のスピーカーと同様の大きな音が出ることを偶然に発見した。電気が流れたナノチューブによって周囲の空気が加熱されて膨張し,音波が生じるらしい。
 この膜はもとの2倍に引き伸ばしても破れず,音量もほとんど変わらない。絵画や窓,ビデオ画面に張り付けられるほか,衣服に付けることも可能という。Nano Letters誌オンライン版10月29日号に掲載。

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