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右派と左派の表情認識〜日経サイエンス2009年3月号より

 顔に対する反応は政治的性向と関係があるかもしれない。北フロリダ大学の心理学者ビジル(Jacob M. Vigil)は740人の大学生に,表情をはっきり読み取れないようデジタル処理でぼかした12枚の顔写真を見せた。その後,これらの顔が悲しみ,喜び,嫌悪,驚き,恐怖,怒りのどれを表しているかを質問した。この結果,自らを共和党支持であると申告した学生は,民主党支持と申告した学生に比べ,これら曖昧な顔つきを怒りや嫌悪といった威嚇的で険悪な表情と解釈する傾向が強く,恐怖や驚きなど従順な表情と解釈する傾向は弱かった。Nature Precedings誌オンライン版10月21日号に掲載。
 軍事支出や死刑に関して保守的な政治的見解を持つ人は不穏な画像と音に強く反応するとした以前の研究と一致する。政治イデオロギーが曖昧な詳細に反応する仕方と関連している可能性があるとビジルはみる。

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