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蚊とウイルスの戦い〜日経サイエンス2009年4月号より

 ウエストナイル熱やデング熱などの致死性ウイルスを媒介する蚊が,自分自身はウイルスにやられないのはなぜか? ウイルスと蚊が仲よく共生するように進化したというのが,有力な説だ。しかし真実はまったく逆であることを昆虫学者たちが発見した。蚊に実験用のウイルスを感染させたところ,蚊の免疫系がウイルスの遺伝物質を切り刻むことで,発病を免れていることがわかった。
 対照的に,遺伝子切断メカニズムを阻止するように改変した組み換えウイルスを蚊に与えた場合は,蚊はこの侵略者を攻撃できず,4倍以上の速さで死に絶えた。
 ウイルスを殺す蚊のメカニズムを模倣すれば,新たな抗ウイルス剤につながるかもしれない。米国科学アカデミー紀要オンライン版12月1日号に掲載。

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