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おっと危ない! 〜日経サイエンス2009年6月号より

 1908年のシベリアに「ツングースカ大火球」をもたらしたのと同サイズの小惑星が最近,間一髪で地球をかすめていった。
 「2009 DD45」と名づけられたこの天体は,去る3月2日に静止衛星軌道の2倍ほど離れたところを高速で通過。発見からわずか2日後の出来事だった。この小惑星の軌道は地球の軌道と交差しているが,次に接近するのは58年後になる。

 

・2009 DD45の直径……約35m

・地球との相対速度……秒速8.82km

・最接近距離……7万2200km

・静止衛星軌道……3万5786km

・次のニアミス……2067年3月

・その際の最接近距離……11万682km

・ツングースカ大火球の爆発力……10~15メガトン

・2009年3月15日現在で,発見ずみの地球近傍小惑星の数……6043

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