きょうの日経サイエンス

2010年12月17日

NHK「大科学実験」無国籍から軌道修正?

 

昨日,UPしたばかりですが,NHKチーフプロデューサーの森美樹さんから,腰痛のお見舞いの言葉と「(詫摩がUPをさぼった再放送の)2回分連続で」という脅しのメールをいただき,連日の投稿を。

 

「本は力持ち」の再放送のとき(12/8)は,金星探査機「あかつき」の軌道投入失敗で,バタバタしておりました。ええ,はい・・・言い訳になりません。あの,ノーベル賞のときでさえ,ちゃんと書いていたのですから(あの時は腰痛はなかったしな?。あれのせいで腰痛になったという話はある・・・)。

 

さて,昨日,国際的な賞を受賞したことを書きましたが,「大科学実験」は中東カタールのアルジャジーラ子どもチャンネルとの共同制作です。日本語版のほかに国際版(英語)があり,アルジャジーラ子どもチャンネルを受信するアラブの国々や,コンテンツ購入した海外の放送局では,母国語に吹き替えて流されます。

 

第1回の「音の速さを見てみよう」では,顔を出す登場人物は白人で,実験レンジャーたちは顔や頭をサングラスと帽子で隠しています。実はこれ,国際展開を考えて,見ている子どもたちに「どの国が作ったか,すぐにわからないようにするため」(森さん,3月ごろ)の工夫の1つでした。そう言われてみると,番組中で顔が出る人のうち,かなりの割合が日本人ではないことに気がつくかと思います。

 

さて,「本は力持ち」です。

 

初回放送(9/8)のときにも書きましたが,この回は10分番組の日本語版と13分の国際版でずいぶんと印象が違います。国際版のほうは「コップは力持ち」の続編のような作りになっています。

 

力士が登場するところからして,もう,なんだか「ニッポン!」という感じなのですが,国際版は,それにさらに輪をかけて「ニッポン!」です。漢字で「挑戦状」と大書された,いかにも時代劇風の手紙が力士の元に届いたり──そして,この部分は日本版ではカットされました。

 

はい,そうなのです。国際版のほうが「いかにも日本が作りました」となっています。もちろん,大いにけっこうです。忍者,力士,巻き物──。世界の子どもたちが喜んでくれるのならば,最高です!

 

で,もう一度,春先の森さんの言葉を。
実験レンジャーが顔や頭を隠しているのは「どの国が作ったか,すぐにわからないようにするため」。

 

軌道修正って,ありますよね?。
金星探査機「あかつき」は残念ながら軌道修正が予定通り行かなかったけれど(6年後のリベンジ,頑張れ?),番組が楽しいものになるための軌道修正ならばOKです。

 

そうそう,「本は力持ち」は,「コップは力持ち」のリベンジ編ともなっています(ストーリー的にも,制作的にも;宙吊りになったときに,コップ編では力士が回転してしまったのですが,本の回では力士役の役者さんが足の親指を駆使して回転しないようにがんばったそうです)。 

※もちろん,私めのこの拙文は森さんの脅しに対するリベンジの意味は何らございません。

 

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