きょうの日経サイエンス

2010年12月1日

手作りだからわかる

 

はやいもので今日から12月。NHK「大科学実験」は12月は新しい回の放送はなく,再放送です。今晩は電磁石がテーマの「忍者になろう!」。電磁石を両手に持ち,両足にも電磁石つきの靴を履いた忍者が鉄の壁を登ります。

 

大科学実験では“うまくいかない”ということがわりと頻繁に起きます。どのくらいでリカバリーできるかは,もちろんそのときの条件次第なのですが,大事なのはどのくらい装置や実験を「熟知しているか」のようです。

 

今回も途中でうまくいかなくなりましたが,配線の確認でわりとすんなりリカバリーしています。スムーズに入った理由の1つは,実験装置が手作りだったから。

 

大科学実験での予備実験を一手に引き受けている羽岡伸三郎さんによれば,作ったり,実験をしているうちに「(不具合が)起きるとしたらここだろうな,というのはわかります」。もちろん,そこに不具合が起きたら,どうなるかの予想もできます。この忍者の回では,予想通りのトラブルが起きたので,すぐに原因箇所を突き止めることができました(番組中で,配線を直している黄色い実験レンジャーは羽岡さんです)。

 

この羽岡さん,企画の段階では「登るなら鉄橋」と言っていたそうです。 鉄橋は塗装がしてあるので磁石の力が弱まり, うまくいかないとは思いますが(詳細は前回の記事をご覧ください),下は道路か川か谷ですから,スリル満点の「絵になる映像」になったでしょう。実現しなかったのは,ちょっと残念です。

 

NHKエデュケーショナルの「大科学実験」はこちら