2010年11月29日
「45m」「のべやまさん」
前回のNHK「大科学実験」ではパラボラの映像美をご紹介しました。美しさという点ではこれが一番だと詫摩は思います。
予想通り,放送後の反響もいつもよりすごく多かった!(まだ見ていないという方は,番組公式サイトへどうぞ。期間限定で映像を公開しています)
反響の多くは「パラボラの映像,スゴイ!」「わかっていてもスゴイ」といった,1カ所に集まる様子へのコメントなのですが,それに混じって,かなりの数あったのが「野辺山,キター(゚∀゚)」「のべやまさん♥」といったもの。
天体マニアというより,望遠鏡マニア,むしろパラボラアンテナマニア。こういう世界があることを浅学にて,まったく知らなかったです。
大科学実験でのパラボラアンテナの動きを見ていると,あれに“萌え”を感じるのは素直にわかる気がしました。
数ある反響の中で私にとって際立って印象的だったのは「大科学実験に45mが出たらしい」というつぶやき。その前後に,野辺山ともアンテナとも,一言も書いていません。野辺山や国立天文台の関係者かと思いましたが,どうも違うよう。
「45m」だけで,国立天文台・野辺山のメイン望遠鏡だとわかる世界があるんですね?。
昔,SL写真を撮る人たちが集まるサイトを見たら,駅の名前だけで,磐越西線とか福島県といった,その駅がどこにあるのかの情報が一切なくて面食らったことがあります。パラボラアンテナも45mだけでわかる人にはわかるんでしょうねぇ。うーん,深い!
さて,パラボラといえば,66台のパラボラアンテナをチリに設置する「ALMA」計画はご存知ですよね?
好評発売中の別冊日経サイエンス175「宇宙大航海」には,実際に設置されて凛々しく立つパラボラたちや,工場で製造中のパラボラたちの写真などが載ってます。
豪州ウーメラの荒野に建つカンガルー望遠鏡もなかなかのものです。
ぜひ,書店で見てみて下さい!