きょうの日経サイエンス

2010年11月17日

てこ大作戦!

 

今回のテーマは「梃子(てこ)」。

 

最初はトレーラーではなく,ジャンボ機を持ち上げる計画だったそうです。冒頭シーンが飛行場なのは,その名残なんですね。

 

最初に予定していた収録の日は,悪天候のために収録はしませんでした。ですが,機材はすべてそろっているので,試しにトレーラーを持ち上げることに。このときは1対18で持ち上がったそうです。番組の公式サイトにも書きましたが,このときの実験のあとに,梃子の鉄棒に補強を施しました。

 

今回も担当ディレクターの寺嶋章之さんにお話を聞いています。
「補強した分(鉄の棒が)重くなるので,ちょっと不安になったんです。本番で1対15くらいで持ち上がってしまうと,絵としてあまりカッコよくない。で,ほんの少しなんですが,支点を(トレーターから離すほうに)動かしたんです」

 

そうしたら,1対18でもスカーフの挟まった車輪は持ち上がらず,結局,1対20に。
「真横から撮ろうとすると画面からはみ出しちゃって・・・」

 

ただ,こういう大がかりな道具がらみで,うまく行かなかったりすると,実験レンジャーたちはがぜん,燃えるそうです。↑↑↑↑↑
厳密には実験レンジャーではないのですが,ロケバスの運転手さんが,こういうときには率先して動くのだとか。
「持参したマイ革手袋をはめて,ここをこうするとどうかとか,そっちを持ってとか・・」
空飛ぶクジラのときも,この運転手さんが大活躍をしたそうです。

 

このロケで,かなり苦労したのは,車輪にスカーフを踏ませること。
トレーラーを運転してスカーフを踏もうとするわけですが,この日は風がつよくて,スカーフが舞ってしまい,本当に大変だったそうです。

 

無事に車輪が持ち上がって“救出”に成功した後,スカーフが挟まっているシーンをもう一度撮り直すことに。
詫摩「もう一度,スカーフを踏み直したんですか?」
寺嶋「梃子で車輪を浮かせて,挟み込みました。『なーんだ,梃子ならこんなに簡単なんだって』

 

なるほど?!

 

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