2010年8月30日
165年前のSciAm創刊号には その3
提携誌であるSCIENTIFIC AMERICAN誌は165年前の1845年8月28日に創刊しました。
創刊号には何が載っていたのでしょう?今日が最後です!
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蒸気船の時代
海洋のマンモスと呼ばれる蒸気船グレートブリテン号が先ごろリバプールから到着し,ヨーロッパにおけるのと同様に熱狂的に迎えられている。わが米国の港で船舶がこれだけの関心を集めたことはかつてないと言っていいだろう。グレートブリテン号はグレートウエスタン汽船会社が英国ブリストルで建造した。ニューヨークに到着してから数日間で約1万2000人が訪れ,料金25セントを払って見物した。この堂々たる船の設計や機構に難があるとすれば,スクリューによる推進方式だ。やがて舷側に取り付けた外輪に取って代わられたとしても不思議はない。この改良で速度が増し,世界一の快速船になるのは間違いないだろう。
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スクリュー式は評価されていませんね・・・。
ちなみにこの船は蒸気船ですが,帆も併用しています。
煙突よりも帆のほうがはるかに目立つので,パッと見ると帆船に見えます。
その後,外輪船が主流になったのはご存知の通り。
8年後の1853年に日本に来た黒船は外輪と帆の両方が装備されてました。(詫摩)