2010年7月27日
12の出来事その3 地球外知的生命体の検出
発売中の日経サイエンス9月号「科学大予測 世界が変わる12の出来事」からサワリをご紹介します。1項目ずつ不定期にアップしますので,またのぞきに来て下さい!
出来事3 地球外知的生命体の検出
2050年までの実現性……なさそう
電波望遠鏡を宇宙に向け,異文明からの通信をとらえようという地球外知的生命体探査(SETI)。米国の非営利団体SETI協会をはじめ,この分野の活動は現在ではアレン・テレスコープ・アレイなど専用の装置を使って観測しているが,知的生命体発見を宣言できるほどのデータは集まっていない。
他の恒星にも惑星を持つものが多いことが確認され,宇宙生命探索を支持する声が強まっている。だが,地球に似た天体でも,無線放送をしている生命はそう多くないだろう。多くの研究者はもっと単純な生命体,例えば微生物や粘菌などの発見に望みをかけている。だが,この種の生命体があちこちにいるとしても,それを発見できる技術は少なくとも向こう20年間は開発されないだろう。
もし知的宇宙文明からの信号をキャッチしたら? 例えば敵対的と思われる隣人からの怒鳴り声をキャッチした場合,あえて怒鳴り返すべきだろうか?
*次の出来事4は「核戦争」です。あなたのオッズは?