きょうの日経サイエンス

2010年7月14日

今度はラクダ

 

先週は象で,今週はラクダ。

 

実は収録はラクダの方が先でした。
そして,象の回の話を伺ったときに,チーフプロデューサーの森美樹さんがしみじみと言ったのは「象は賢い!」。対してラクダは・・・という話になったわけではないのですが,「象は空気を読む」「こっちが右を向いてほしいなーって思うと右を向く」。

 

たしかにお話を聞いていると,象は賢いなぁと思いましたし,それに比べるとラクダはマイペースです。卵の上に見事に乗ったときはキリリとした表情になって,「ラクダといえども(?)さすがは役者だわ?」と感心しましたが,それ以外のときは・・・・緊張していたのかもしれませんが・・・。

 

これは,NHKでの収録にお邪魔したときの写真。待機中のジャクソン君,お粗相をしても良いようにブルーシートを敷いてもらいましたが,ふと気がつくとお尻がはみ出ています(このしばらく後,大方の予想通りのことが起きました)。

番組ではすんなりとアクリル板の上に乗ったり,卵を踏みつぶしたりしているように見えましたが,実際にはこれが大変でした。

 

 

 

調教師さんのお話では,ラクダは歩くときに下を見る習慣がないのだそうです。なので,ステージから落ちてしまったり(番組冒頭のジャクソンはたぶん,この時のものです),アクリル板の手前にある坂を登れなかったり。また,歩くときに足をほとんど上に揚げないので,床に置いた卵も蹴飛ばすだけで,なかなか踏みつぶしてくれないのです。

 

一緒に見学していた読売新聞のHさん,サイエンスコミュニケーターのNさんとともに「ラクダって,砂漠を歩く生き物だから,足元に大きな石があることを想定していないのかな?」などとスタッフたちの悪戦苦闘を見ながらボソボソ。

 

前回,森さんが「日本の象はセレブ」といっていましたが,ジャクソン君だってセレブ。スケジュールがきっちり管理されています。今回の進行管理を担当した鈴木文野さんは「帰り時間が決まっているので,そればかり気になって……」。

 

 

 

この少し前,ディレクターの寺嶋章之さん以下の面々は森さんに隠れてしっかり卵に顔を描いています。「高速で止まるボール?」に引き続き,「顔」です!

森さん的には「卵ががんばっている」というのは納得のいかない表現方法だったようです。でも,ジャクソンが降りた後に割れちゃったこの卵を見てよ! やっぱり,「がんばったね」と声を掛けてあげたくなるよね?

 

 

 

 

 

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