きょうの日経サイエンス

2010年6月3日

ちゃんと帰っておいで!

2003年5月に打ち上げられ,2005年秋に小惑星「イトカワ」へのランデブーを果たした探査機「はやぶさ」がいよいよ地球に向けての軌道修正を始めました。

3日昼から5日までイオンエンジンを噴射して,地球に向かう軌道へと進路を修正します。この修正に成功すれば,地球への帰還はほぼ確実に。最後の軌道修正は9日実施の予定。

この7年というもの,何度か「もうダメなんじゃないの?」という危機がありました。そもそも,ものすご?くチャレンジングな計画であったことはご存知の通り(知らないぞ!という方は,2006年6月号に掲載した川口淳一郎プロジェクトマネージャによる「『はやぶさ』の挑戦 小惑星探査時代の幕開け」をどうぞ)。

はやぶさが接近遭遇した(実は着陸もしていた)小惑星イトカワは,一番長いところでも540m(キロメートルではなく,メートル)という小さなもの。これに比べれば,オーストラリアの砂漠など,べらぼうに巨大なターゲットです(そういう問題ではない?) ぜひとも,無事に,試料カプセルを落としてもらいたいものです。 

数々の試練を乗り越えて,はやぶさをここまで誘導してきたスタッフの力を信じましょう。[E:good]

なお,JAXAの「はやぶさ帰還ブログ」のtwitterによると,「はやぶさ」は,先日打ち上げた「あかつき」やイカロスと互いに顔の見える距離にあるそうです(6月2日夜現在)。このtwitterでは,はやぶさ兄さんとイカロス君の“会話”(?)が楽しめます。かなりおかしいです。[E:happy02] (詫摩)