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完全自動運転 2030年目標 「人間並み」頭脳をEVに:山本一成
自作将棋ソフトで名人を倒したAI界のレジェンド 「テスラ超え」ミッションを掲げEVスタートアップ創業 大規模言語モデルも活用し運転自動化の駒を進める イーロン・マスク氏率いる電気自動車(EV)の雄である米テスラを打ち負か … 続きを読む
新たな窓から覗く 巨大ブラックホールのダンスと原始宇宙
重力波で宇宙を探る新たな窓が開いた。その窓から見えてきたのは広大な宇宙に散在する,太陽の数百万倍から数十億倍もの質量を持つ巨大ブラックホールの世界。2つの巨大ブラックホールがペアになり,数年から数十年で互いの周りを回りな … 続きを読む
特集:ついに捉えた背景重力波
宇宙を電波で観測すると,灯台のように規則正しい時間間隔で点滅を繰り返す天体「パルサー」があちこちに見つかる。天文学者は約20年,数十個のパルサーに狙いを定め,点滅する時間間隔のわずかなゆらぎを調べてきた。そして膨大な観測 … 続きを読む
宇宙の灯台パルサーで時空のうねりを照らし出す
天文学の歴史に新たなページを加える観測結果を2023年6月,米国・カナダ,欧州,オーストラリア,中国,インド・日本の5つのグループが同時に発表した。宇宙は重力波で満ちあふれていることが,世界各地の大型電波望遠鏡を用いた約 … 続きを読む
世界最強の加速器スーパーKEKBで探る標準モデルのほころび
素粒子物理学の今夏のハイライトは米国立フェルミ加速器研究所で進んでいる素粒子「ミュー粒子」に関する実験の最新結果の発表で,実験値が理論値と一致せず,ズレていることが確証された。このズレは,現在の素粒子物理学の理論的土台で … 続きを読む
レプトン普遍性の破れを追う
ルールを破るときはドキドキする。特に長い間守られてきたルールならなおさらだ。 これは人生においてだけでなく素粒子物理学においてもいえる。ここでいうルールは「レプトンフレーバー普遍性」(以下,レプトン普遍性)のことであり, … 続きを読む
特集:ルールを破る素粒子
自然界に存在する物質と力は各種の素粒子が担っており,それらの振る舞いは半世紀前に確立された素粒子物理学の「標準モデル」のルールに従うことが様々な実験で検証されている。ところが近年,標準モデルでは説明できない「レプトン普遍 … 続きを読む
ホログラフィック宇宙 時空の本質に迫った四半世紀
四半世紀前,一つの予想が理論物理学の世界を揺るがした。それには天啓のようなオーラがあった。「神秘的で,降って湧いたかのようだった」と,加ブリティッシュ・コロンビア大学の理論物理学者マーク・ファン・ラームスドンクは言う。ニ … 続きを読む
大アンダマン語族 消えゆく言語が秘める世界観
2004年12月のある朝,老人と子どもたちがベンガル湾にあるストレイト島の海岸を散歩していた時,1人がおかしな状況に気づいた。海面が普段より低くなり,通常は弱光層(海中の光がぎりぎり届く層)に暮らしている奇妙な外見の生き … 続きを読む

日経サイエンス 2023年11月号
天文学 特集:ついに捉えた背景重力波 全天のあらゆる方向から,常時,長大な重力波が地球に到来していることが,約20年に及ぶ電波天体の超高精度観測でわかった。研究が進めば,私たちの宇宙観を変える大発見があるかもしれない。 … 続きを読む
洗い流すだけで触媒活性が回復〜日経サイエンス2023年10月号より
CO2と水素からメタンを合成する反応に応用,装置の保守と管理を簡単に 大阪大学の研究グループは地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)から都市ガスなどの主成分であるメタンを合成する装置を開発した。ニッケルを含む合金でで … 続きを読む
カテゴリ 2023年10月号, SCOPE & ADVANCE
An AI Mystery / オウム以上フクロウ未満? 生成AIの“思考力”
No one yet knows how ChatGPT and its artificial-intelligence cousins will transform the world, and one reason is that no one really knows what goes on inside them. Some of these systems’ abilities g … 続きを読む
カテゴリ 2023年10月号, 英語で読む日経サイエンス
人工指触覚センサー〜日経サイエンス2023年10月号より
物体の表面をツンツンしてその内部構造を検知する 人間の指は物体の表面の感触を検知するだけでなく,表面下についても多くのことを教えてくれる。例えば握手の際に本当に強く握れば骨の場所がわかるし,指で何回も十分につつけば腱の位 … 続きを読む
カテゴリ 2023年10月号, SCOPE & ADVANCE
舌先現象の錯覚〜日経サイエンス2023年10月号より
喉元まで出かかっている記憶はただの幻らしい あれだよあれ,なんて言ったっけ――ぴったりの言葉を知っているはずなのに思い出せないことがある。答えが喉元まで出かかっているこのイライラする感覚のことを英語圏ではtip-of-t … 続きを読む
カテゴリ 2023年10月号, SCOPE & ADVANCE