What’s New

無脊椎動物とヒトはどれほど似ているか

 ヒトをはじめとする哺乳類や高等脊椎動物の免疫系は,生体の最も複雑なシステムのひとつである。しかし,免疫系の原型は,すでに生命誕生とときからあったようだ。    免疫系の機能は突き詰めれば2つの能力で言い表すこ … 続きを読む

カテゴリ 1997年2月号, 記事

見ないで物を観る量子論的方法

 私たちが物を見るということは,そこに当たった光をとらえることである。したがって,真っ暗闇の中では物は見えない。その一方で,光を当てないで物を見たいという願望もある。とくに量子力学の世界では,観測によって対象物の状態に必 … 続きを読む

カテゴリ 1997年2月号, 記事

サメとヒトはどれだけ違うか

 軟骨魚類であるサメも,ヒトと同じように抗体による液性免疫とT細胞が活躍する細胞性免疫の両方をもっている。どちらもありとあらゆる病原体に対応できるように,さまざまな抗原レセプターを用意している。この抗原レセプターの多様性 … 続きを読む

カテゴリ 1997年2月号, 記事

ツュンベリーと江戸時代の植物学

 自然科学の研究の流れや現状,あるいは未来へ向けての可能性を探るうえで,科学史は欠かせぬ科学の一領域である。江戸時代に日本を訪れ,『フロラ・ヤポニカ』(日本植物誌)を出版したスウェーデン人,ツュンベリー(CarlPete … 続きを読む

カテゴリ 1997年2月号, 記事

日経サイエンス 1997年2月号

火星の水はどこに消えた  J. S. カーゲル/R. G. ストローム 今から10億年前ごろまでは,火星は水の豊かな星でした。10億年前といえば,地球では緑藻が出現しています。で,水はどこへいったかというと,大気と地中へ … 続きを読む

カテゴリ 1997年2月号, 雑誌

はじめに

 琵琶湖と淀川は、豊かな自然と水量に恵まれるとともに歴史的風土をもち、わたしたちの生活にうるおいを与えるなど、近畿地方の発展の礎として大きな役割を担ってきた。    琵琶湖や淀川の水質は、昭和三〇年代の高度経済 … 続きを読む

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生体信号でコンピューターを操る

 考えただけで望みの通りに働いてくれる機械は,私たちの夢の1つだ。現在のところSFの中でしか存在しないこの機械も,実現に向けての研究はすでに始まっている。    脳から出ている電気信号である脳波は,心の動きによ … 続きを読む

カテゴリ 1997年1月号, 記事

過酷な環境に生きる地底微生物

 科学者は長い間,漠然とではあるが,地殻の中は“無菌”であると考えていた。掘削した石油の中から微生物を見つけたと主張した科学者もいたが,地表の微生物が混入したのだろうと思われ無視されてしまった。けれども,実際には,地の底 … 続きを読む

カテゴリ 1997年1月号, 記事

原子レベルの摩擦 ナノトライボロジー

 摩擦は常識的に,ざらざらな表面で大きく,つるつるの表面で小さい。では,目に見えない微小の世界でも,同じなのかどうか。素人目には面白そうなテーマだが,研究者が興味をもつほどではなかった。摩擦に関する物理法則は,18世紀ま … 続きを読む

カテゴリ 1997年1月号, 記事

ダーウィンと心霊術

 1876年の秋,ロンドンの街はある裁判の話題でもちきりだった。「霊能者」を名乗る男が,ひとりの生物学者に告発されたのである。訴えられたニセ霊能者の名はヘンリー・スレード。彼を法廷に引っ張り出したのは,後に大英自然史博物 … 続きを読む

カテゴリ 1997年1月号, 記事

科学は数学の限界を乗り越えられるか

 一般的に,コンピューターは科学分野のシミュレーションが得意だと考えられている。しかし,プログラムが確立したとはいえないシミュレーションは苦手である。とくに,複雑な自然現象や人間の意図がからむものは,ひどく時間がかかった … 続きを読む

カテゴリ 1997年1月号, 記事

稲の起源は長江中・下流域だった

 日本をはじめ,アジアの多くの国々で主食として栽培されているイネは,いつ,どこで生まれたのだろうか。また,どのような道をたどって日本に伝わったのだろうか――。最近,こうした問題に興味をもつ人が増えている。   … 続きを読む

カテゴリ 1997年1月号, 記事

海底で暮らした10日間

 たったの15mでも,ときには命取りになる。海底に広がるサンゴ礁の研究をしようとすると,常に潜水病のことを頭に入れておかなければならない。水深15mの場所で作業を使用すると,1日の作業時間はたったの1時間に限定されてしま … 続きを読む

カテゴリ 1997年1月号, 記事

エクソン・バルディーズ号事件始末記

 座礁したタンカーが大量の石油をアラスカ湾のプリンス・ウィリアム湾に流した事件から7年。エクソン社,アラスカ州などが湾の生態系が回復したかどうかをめぐって対立している。互いに法廷に持ち出すまで,研究を秘密裡にしていること … 続きを読む

カテゴリ 1997年1月号, 記事

日経サイエンス 1997年1月号

稲の起源は長江中・下流域だった  佐藤洋一郎 1984年12月号で「雲南・アッサム地方説」を紹介してから12年。けれどもDNA分析などから,イネ(ジャポニカ米)の起源は長江の中・下流域ではないかと思われています。84年1 … 続きを読む

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