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細胞の寿命死──アポビオーシス

 細胞の死に方は2つに分けることができるというのが,現在の生物学者の見方である。破滅的な状態に追い込まれて死ぬネクローシスと,細胞に本来備わっている死の機構が発動して整然と死ぬアポトーシスである。ネクローシスは,アポトー … 続きを読む

カテゴリ 1997年3月号, 記事

細胞の自殺──アポトーシス

 細胞の死は長い間,漠然と悪いものと考えられるか,無視されてきた。細胞の死を表す言葉として広く使われてきたのが,つい最近までネクローシス(壊死)しかなかったことが,これを象徴している。現在では,ネクローシスは細胞が破滅的 … 続きを読む

カテゴリ 1997年3月号, 記事

ビッグバンと宇宙の重水素

 ビッグバンモデルは,宇宙誕生直後の様子,さらにはその後の宇宙の進化について基本的な枠組みを提供している。そのモデルを具体的に確かめる手段が,重水素であるという。重水素の大半はビッグバンの直後に作られ,それが今日まで残っ … 続きを読む

カテゴリ 1997年3月号, 記事

コオロギ・ロボット

 一見複雑に見えるような現象でも,実はきわめて単純な原理に基づいていることは多い。雄コオロギの歌声に誘われていく雌コオロギの行動も,どうやらその1つらしい。    著者は,左右の耳(マイクロホン)と簡単な情報処 … 続きを読む

カテゴリ 1997年3月号, 記事

古代エジプト人の日常生活を読む

 現在デイル・エル=メディーナの名で知られているエジプトの村に,約3000年前,「王家の谷」の王墓を造営する職人たちとその家族が住んでいた。この共同体は当時としては異例なほどに教育水準が高く,指導者層や書記はもちろんのこ … 続きを読む

カテゴリ 1997年3月号, 記事

ナノサイズの超微粒子材料

 ある材料を構成する結晶のサイズを小さくしていくと,何が起きるだろうか。わずか数nmという領域になると,光や応力,電流などに対する反応が,もっと大きな粒径のときとは一変する。その原理に最初に着目したのはおそらくあのファイ … 続きを読む

カテゴリ 1997年3月号, 記事

生物兵器は管理できるか

 私たちは,オウム真理教が引き起こしたサリン事件から,化学兵器が平和な社会を一瞬にして破壊する圧倒的な殺傷力をもつことを,改めて知らされた。その化学兵器より恐ろしいのが細菌やウイルスを使った生物兵器であると著者は言う。成 … 続きを読む

カテゴリ 1997年3月号, 記事

日経サイエンス 1997年3月号

細胞死の科学 細胞の自殺―アポトーシス  R. C. デューク/D. M. オーシャス/J. D. -E ヤング 「もし宇宙人が生物学の教科書を見たら,地球の生物は死なないと勘違いするのではないか」といった生物学者がいま … 続きを読む

カテゴリ 1997年3月号, 雑誌

アフリカ南部の壁画芸術

 アフリカ南部のほぼ全域にわたって,この土地に古くから暮らしてきた人々が描いた壁画や刻画が発見されている。その言語の特徴からコイサン語族と呼ばれる人たちが,それらの芸術の作り手であった。年代測定によって,多くは数千年前の … 続きを読む

カテゴリ 1997年2月号, 記事

読字障害

 非常に頭がよく,複雑な概念もすぐに理解できるにもかかわらず,文字を読むことが極端に苦手な人がいる。教育者を混乱させてきたこの奇妙な学習障害は,「先天性読字障害」という名で呼ばれ,科学者の関心を引いてきた。   … 続きを読む

カテゴリ 1997年2月号, 記事

電気自動車の挑戦

 電気自動車は,ガソリンで走る車に比べて格段に大気汚染が少ない。環境との共存がより重視される将来において,その普及がどのように進むか,多くの人の関心が集まっている。    電気自動車の実現は,ひところは見果てぬ … 続きを読む

カテゴリ 1997年2月号, 記事

火星の水はどこに消えた

 火星から飛来した隕石に生命の痕跡があった,という米航空宇宙局(NASA)の発表は,多くの人々を驚かせたが,その可能性はゼロではない。なぜなら,10億年前の火星の気候は温暖で,海や川があり,生命体が存在していてもおかしく … 続きを読む

カテゴリ 1997年2月号, 記事

無脊椎動物とヒトはどれほど似ているか

 ヒトをはじめとする哺乳類や高等脊椎動物の免疫系は,生体の最も複雑なシステムのひとつである。しかし,免疫系の原型は,すでに生命誕生とときからあったようだ。    免疫系の機能は突き詰めれば2つの能力で言い表すこ … 続きを読む

カテゴリ 1997年2月号, 記事

見ないで物を観る量子論的方法

 私たちが物を見るということは,そこに当たった光をとらえることである。したがって,真っ暗闇の中では物は見えない。その一方で,光を当てないで物を見たいという願望もある。とくに量子力学の世界では,観測によって対象物の状態に必 … 続きを読む

カテゴリ 1997年2月号, 記事

サメとヒトはどれだけ違うか

 軟骨魚類であるサメも,ヒトと同じように抗体による液性免疫とT細胞が活躍する細胞性免疫の両方をもっている。どちらもありとあらゆる病原体に対応できるように,さまざまな抗原レセプターを用意している。この抗原レセプターの多様性 … 続きを読む

カテゴリ 1997年2月号, 記事