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レクリエーション数学の楽しみ
レクリエーション数学と学問としての数学の境界線はあいまいである。プロの多くの数学者は自分たちの仕事を遊びの1つの形としてとらえている。これは,優れたプロゴルフプレーヤーやプロ野球選手の考え方と共通している。専門家でない … 続きを読む
マイクロダイヤモンドの世界
直径0.5mm以下で重さ1/100カラット(1カラットは0.2g)以下のものをマイクロダイヤモンドという。マイクロダイヤモンドは,普通のダイヤモンドが侵食を受けて小さくなったものではない。普通のダイヤモンドと一緒に産出 … 続きを読む
マーチン・ガードナーの「消える面積のパラドックス」
問題 下に示したのは,11月号に掲載した「レクリエーション数学の楽しみ」でマーチン・ガードナーが出した「消える面積のパラドックス」(70ページ)というパズルです。どちらのパターンも同じ16個のピース(でできているのに, … 続きを読む
急浮上するZピンチ核融合
核融合の方式は,磁場閉じこめ方式と慣性閉じこめ方式の2つに大きく分けられる。慣性閉じこめ方式は,水素燃料の小球にレーザーや粒子ビームを照射し,その強力なエネルギーで核融合を起させようというものだが,これまでのところ入力 … 続きを読む

日経サイエンス 1998年11月号
DNAコンピューターで問題を解く L. M. エイドルマン DNAには生物体の設計図として“情報の格納”機能と酵素などを使って実際に身体を作る“情報を操作する命令”の2つをあわせもっています。これは,計算機の条件と見事 … 続きを読む
チョウのパートナー選び
チョウの翅(はね)の色は人間の眼にも鮮やかだが,雌のチョウも翅の色で雄を選んでいる。翅の色だけでなく,雄の発するフェロモンも,その雄の若さや強さ,健康状態をアピールする材料となる。研究者たちのさまざまな実験を紹介しなが … 続きを読む
パスファインダーが見た火星
「岩,岩,岩ばかりだ」――。私は米航空宇宙局(NASA)のマーズ・パスファインダーのコントロール・ルームでさけんでいた。1997年7月4日,パスファインダーは無事,火星に着陸し,午後4時半ころ最初の火星表面の映像を地球 … 続きを読む
左脳と右脳本当の役割
ヒトの左脳と右脳をつなぐ連絡橋である脳梁が切断された「分離脳」の研究から,左右の脳の違いがどのように生まれてきたかがわかってきた。左脳は,外の世界で起きた出来事をつじつまの合う物語に仕上げる解釈機能を獲得,言語や会話の … 続きを読む
特集:エイズは克服できるか
8月25日発売の日経サイエンス10月号では38ページを割いて,HIV感染/エイズの特集をします。「感染症はもはや人間の敵ではない」と言われつつあった80年代前半,予期せぬエイズの出現に人々は驚愕しました。数年でHIV … 続きを読む

日経サイエンス 1998年10月号
特集:エイズは克服できるか 今はここまで進んでいます。上のタイトルをクリックしていただければ,7本全部のあらましをご覧になれます。 増え続ける世界の感染者 J. M. マン/D. J. M. タラントーラ … 続きを読む
地下を探る新しい重力計測法
「鉄のカーテン」という言葉が生まれた冷戦時代,東西両陣営の潜水艦員は,海図のない深く暗い海の中で,難しい操船をしいられていた。障害物や異物の探知と海底までの距離を知るための音響ソナーを装備していたが,ソナーが発する音波 … 続きを読む
米女性飛行士 宇宙基地「ミール」での6カ月
ミールの打ち上げが始まったのは1986年の米ソ冷戦下だった。その後ソ連が崩壊した後も唯一の国際宇宙ステーションとして宇宙長期滞在記録の更新や,科学実験に貢献してきた。NASAの飛行士ルシッドは,ミールに1996年3月か … 続きを読む