What’s New

巨大ウイルスがゆるがす生物と無生物の境界

従来の生物学の常識に従えばウイルスと細菌は大きさで区別できる。ざっくりいえば0.2µm,およそ髪の毛の太さの1/500より大きいと細菌で,それ以下がウイルスだ。浄水器が0.2µm以上の微粒子を濾過するタイプが多いのは,病 … 続きを読む

カテゴリ 2022年7月号, 記事

特集:ウイルスと原始生命

「なんでこんなものが世の中にいるんだろう」。研究者を驚かすウイルスが相次ぎ発見されている。従来の生物学の常識を覆す超特大のウイルスで,内部構造や遺伝子の構成はこれまで知られていたウイルスとはかなり違っている。この巨大ウイ … 続きを読む

カテゴリ 2022年7月号, 記事

拙速な思考は陰謀論に弱い

あなたは大きな決断を下す際,事前にどのくらいの時間をかけて調べるだろうか? 実のところ,多くの人はほとんど時間をかけない。例えば自動車を購入する場合,ほとんどの人はせいぜい2軒のディーラーに足を運ぶだけだ。どの医師にかか … 続きを読む

カテゴリ 2022年7月号, 記事

メディアリテラシー教育 手探り続く米国の苦悩

教師歴20年のガードナー(Amanda Gardner)は昨年,シアトル郊外で特別認可小中学校(チャータースクール)の開校に携わった当初,「ホロコーストなんてなかった」「新型コロナはでっちあげ」「2020年の米国大統領選 … 続きを読む

カテゴリ 2022年7月号, 記事

特集:デマを見破る

ネット上を中心に誤情報やミスリードを狙った偽情報があふれている。対処策のひとつは「メディアリテラシー教育」だろう。受け取ったメッセージを批判的な目で吟味し,真実を装った偽情報に気づく方法を子供たちに教えようというものだ。 … 続きを読む

カテゴリ 2022年7月号, 記事

ネアンデルタールの首飾り クロアチアの遺物が語る知性

2021年3月,テキサス州とミシシッピ州が保健当局の助言に反して新型コロナ感染症パンデミック対策の1つであったマスク着用義務を撤廃したとき,バイデン大統領(Joe Biden)は両州の知事を「ネアンデルタール人的思考」だ … 続きを読む

カテゴリ 2022年7月号, 編集部のピックアップ, 記事

境界性パーソナリティ障害に潜むトラウマ

私がアン(仮名)に会ったのはドイツ南西部の中規模都市マンハイムにある中央精神衛生研究所(ドイツ名の略称でZI)だった。施設は格子状に区切られた同市中心部の数ブロックにまたがる。アンはここで「複雑性PTSD(心的外傷後スト … 続きを読む

カテゴリ 2022年7月号, 記事

量子もつれ実験の難題を解くAI物理学者

量子物理学者のクレン(Mario Krenn)は2016年の初め,ウィーンのカフェでコンピューターの出力を見つめ,MELVIN(メルヴィン)が一体何を発見したのかを読み解こうとした日のことをよく覚えている。メルヴィンとは … 続きを読む

カテゴリ 2022年7月号, 記事

【終了】ダウンロードサイト・メンテナンスのご案内

平素は日経サイエンス記事ダウンロードサイトを ご利用いただき誠にありがとうございます。 下記スケジュールでメンテナンスを行います。 2022年5月18日(木)AM10:00~(終了未定) この間,ダウンロードサイトが一時 … 続きを読む

カテゴリ Information, What's New

アグロエコロジー 地域の知恵で目指す 貧困からの脱出

飢えに苦しむ人々を救うため,今取り組むべきことは何だろうか。農作物の品種改良? 高効率の化学肥料? 国際的な援助? 残念ながら,いずれも根本的な解決策にはならない。 過去10年間の食料生産量はおおむね需要を上回っているが … 続きを読む

カテゴリ 2022年7月号, 記事

ミリシア 先鋭化する米国の民間武装勢力

「野外演習イベントの場所はここ?」車の窓越しに私は聞いた。2008年4月の冷たい雨が降る朝で,場所はミシガン州中央部だった。全身に迷彩柄をまとい,胸に斜めがけした自動小銃AK-47に慣れた感じで手を当てて1人で立っていた … 続きを読む

カテゴリ 2022年7月号, 記事

日経サイエンス 2022年7月号

生命科学 特集:ウイルスと原始生命 生物学の常識を覆す巨大なウイルスが相次ぎ発見され,生物とウイルスの関係に新たな光が当てられている。ウイルスの起源は原始地球まで遡り,その祖先は生命誕生に重要な役割を果たしたようだ。 巨 … 続きを読む

カテゴリ 2022年7月号, 雑誌

視野の外を見る〜日経サイエンス2022年6月号より

特殊なホログラフィックカメラは障害物に隠れた物体の像を構成できる   新たな撮像技術によって,いずれは医師が人体組織や骨の裏側に隠れた部分をのぞき込み,整備士が飛行機のタービンなど作動中の機械のわずかな不具合を … 続きを読む

カテゴリ 2022年6月号, SCOPE & ADVANCE

Cosmic Crashes / アンドロメダとの衝突 天の川銀河の最後の姿

In approximately five billion years, as the sun expands into a red giant star roughly the diameter of Earth’s orbit around it, our galaxy will collide with its nearest large neighbor, Andromeda. As … 続きを読む

カテゴリ 2022年6月号, 英語で読む日経サイエンス

社会性昆虫の社会的距離〜日経サイエンス2022年6月号より

ミツバチは感染個体に対して隔離と交流のバランスを取っている   致命的な病原体に対処するためにソーシャルディスタンスを取る動物は人間だけではない。最近のある研究は,ミツバチがミツバチヘギイタダニ(Varroa … 続きを読む

カテゴリ 2022年6月号, SCOPE & ADVANCE