What’s New
最長のスタンプラリー・ルートを探せ!(問題)
近隣の住人にしかあまり知られていないが,鏡の国にも温泉がある。東ナイト駅の北に建設中の新しい鏡の国博物館から,さらに北へずっと入っていく山道があり,そのドン詰まりが温泉なのだ。結構湯量が豊富で湯温も高いアルカリ温泉である … 続きを読む
新しいエイリアン像 想像を超えた生命体
「夜中に鍵をなくした人は,まず街灯の下を探す」という古い格言がある。物を探すとき,人は一番簡単な場所から探してしまい,結果として鍵のありかになかなか辿り着かない。それがたとえ先進性に満ちた「地球外の生命」の探索だとしても … 続きを読む
リュウグウが運ぶ生命の材料
探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」で採取したサンプルからは,液体の水や多様な有機物が見つかった。生命活動に欠かせない核酸やタンパク質の材料もごく微量だが検出された。小惑星が隕石となって太古の地球に降り注ぎ,こうし … 続きを読む
異星の海/木星アート
2005年,土星を訪れた探査機カッシーニは予想外の環境のなかを通過した。細かな水滴からなる霧だ。氷で覆われた土星の衛星エンケラドスの表面にある割れ目から,時速1290kmで宇宙空間に噴き出していた。カッシーニはこれを採取 … 続きを読む
エウロパとガニメデ 生命存在の有力地を訪ねる
太陽系のどこかにいる地球外生命を見つけようというなら,木星の大きな氷の衛星で探すのがよい。 そうした氷衛星の表面下には広大な海が隠れており,木星の強い重力場でゆすられて液体の状態を保ち,厚い氷床によって木星の過酷な放射線 … 続きを読む
木星の氷衛星を探る 探査計画スタート
「星空に望遠鏡を初めて向けたガリレオは木星の4つの衛星を発見,地動説の正しさを確信する契機となった。それから約400年,今度はそれらのガリレオ衛星を間近から観測することで,地球中心の生命観が大転換することになるかもしれな … 続きを読む
覆る直立二足歩行の進化史 人類が試した多様な足取り
私たちの祖先は大きな脳や言語を進化させるはるか以前に,さらには火の使用や石器製作よりも前に,それまでどんな哺乳類もやらなかったことを始めた。二足歩行だ。直立歩行への骨格の適応は700万年前から500万年前の最初期のホミニ … 続きを読む
加速器実験で探る 「強い力」 クォーク・グルーオン・プラズマを作る
原子を観察できる顕微鏡を持っているとしよう。そして,最小の原子である水素原子を詳しく見てみる。外縁を飛び回っている1個の電子を横目にさらに拡大していくと,原子核が見えてくる。水素原子のこの場合は1個の陽子だ。高校の物理で … 続きを読む
ガスライティング 相手の現実認識をゆがめる虐待
チャンドラ(仮名)の12年間の結婚生活を通して,夫の浮気は常態化していた。彼女がその証拠を見せると夫から,お前は「頭がおかしい」「嫉妬深い」「被害妄想だ」と言われたという。彼はよく「理性的でない」という言葉を使ったが,こ … 続きを読む
冷却原子で2量子ビットの高速演算操作を実現:大森賢治
レーザーを使って原子を静止させ そのエネルギー状態を操って演算する 新たな方式で量子コンピューターのブレイクスルーを狙う 2023年3月27日に初の国産量子コンピューターが理化学研究所で稼働するなど,量子コンピューターを … 続きを読む
量子コンピューター 日本の初号機が稼働
2023年3月,埼玉県和光市にある理化学研究所で日本の量子コンピューターの初号機が公開された。白いドラム缶のような冷凍機の中には,絶対零度(−273℃)近くに冷やされた量子コンピューターチップが入っており,量子の重ね合わ … 続きを読む

日経サイエンス 2023年6月号
ニュース解説 量子コンピューター 日本の初号機が稼働 古田彩 最終ゴールであるエラー耐性量子コンピューターの実現に向けて,理論と実験のテストベッドとなる実機が動き出した。 Front Runner 挑む 冷却原子で2量 … 続きを読む

別冊259 NEW! 新版 認知科学で探る心の成長と発達
まえがき 乳幼児の認知研究,想像もできなかった展開 鈴木光太郎 Chapter 1 脳の発達 学ぶと配線の太さが変化 シナプスだけじゃない 脳の情報処理システム R. D. フィールズ 乳幼児期を思い出せない理由 … 続きを読む
カテゴリ 別冊・本
虫歯菌の歩行〜日経サイエンス2023年5月号より
細菌と真菌が一緒になって移動し虫歯を広げている ほとんどの人は虫歯を引き起こす微生物が口のなかに巣食っていることをあまり気にしていないだろう。それらの微生物は歯の表面を覆い,私たちが食べているのと同じ糖を食べ,酸を排出 … 続きを読む
カテゴリ 2023年5月号, SCOPE & ADVANCE