SCOPE & ADVANCE

数理的な結晶〜日経サイエンス2008年5月号より

 ダイヤモンドは稀少な鉱物だが,数学的にも稀少だ。明治大学の数学者である砂田利一(すなだ・としかず,理工学部教授)は,ダイヤモンドの結晶構造には顕著な特徴が2つあると指摘する。「完全対称性」と「等方性」だ。完全対称性は, … 続きを読む

カテゴリ 2008年5月号, SCOPE & ADVANCE

細胞活動を磁力で制御〜日経サイエンス2008年5月号より

 細胞は自らの表面にあるさまざまな受容体タンパク質を利用して,周囲の環境を察知している。受容体が特定の分子を捕まえると一連の生化学的現象が次々と起こり,ホルモン分泌や病原体の破壊など,細胞の行動につながる。だが,受容体の … 続きを読む

カテゴリ 2008年5月号, SCOPE & ADVANCE

寝る子はスリムに育つ〜日経サイエンス2008年5月号より

 近年,睡眠不足が肥満のリスクを高めるという研究結果が数多く出ている。ジョンズ・ホプキンズ大学の研究者たちは小児肥満の研究の一環として,子どもの睡眠持続時間と体重を調べた11件の研究をメタ解析した。この結果,睡眠時間が不 … 続きを読む

カテゴリ 2008年5月号, SCOPE & ADVANCE

ハンチントン病の利点〜日経サイエンス2008年4月号より

子だくさんで,がんになりにくい──有利な特質をもたらしているのかも      過去35年間に,ハンチントン病について奇妙な発見がいくつかあった。まず,この神経障害の患者はがんになりにくいこと。そして, … 続きを読む

カテゴリ 2008年4月号, SCOPE & ADVANCE

レーダーに映らないステルスアンテナ〜日経サイエンス2008年4月号より

プラズマアンテナはスイッチを切ると“消える”      レーダーは電波を使って夜間や悪天候のなかでも遠くを認識でき,航空機や船舶などに設置されている。ただ,送受信用の金属アンテナは他のレーダーの電波を … 続きを読む

カテゴリ 2008年4月号, SCOPE & ADVANCE

ちょっぴり栄養〜日経サイエンス2008年4月号より

鉄とビタミンを添加した食塩で欠乏症に対抗      ヨウ素を添加した食塩が世界の人々にもたらした恩恵は大きい。現在,途上国の3世帯に2世帯がヨウ素添加塩を使い,毎年推定8200万人の子どもが甲状腺疾患 … 続きを読む

カテゴリ 2008年4月号, SCOPE & ADVANCE

真菌カウボーイ〜日経サイエンス2008年4月号より

 1億年前の琥珀のなかから,これまでで最古の肉食菌類が見つかった。この真菌,どうやら粘着性の輪を使って虫を捕らえていたらしい。現代の肉食菌類には収縮する輪などの突起があり,これによって獲物をつかまえているが,こうした“投 … 続きを読む

カテゴリ 2008年4月号, SCOPE & ADVANCE

利益のために漁獲削減〜日経サイエンス2008年4月号より

 世界の漁業を崩壊寸前に追い詰めている利益追求の動機が,救いの手にもなる可能性がある。オーストラリア国立大学(キャンベラ)とワシントン大学(シアトル)の経済学者たちは4つの漁業水域について,短期的に漁獲量を抑えると長い目 … 続きを読む

カテゴリ 2008年4月号, SCOPE & ADVANCE

永遠に続く流れ〜日経サイエンス2008年4月号より

 絶対零度に近くなると,物質は摩擦ゼロで流れる不思議な状態になる。「超流動」という現象だ。ボース・アインシュタイン凝縮体(極低温の粒子が集まって1つの超粒子として振る舞うもの)のなかでは,こうした流れが永遠に続きうること … 続きを読む

カテゴリ 2008年4月号, SCOPE & ADVANCE

凝視する脳〜日経サイエンス2008年4月号より

 身体醜形障害(BDD; Body Dysmorphic Disorder)の患者は自分自身を醜いと感じる。わずかな異常に目が行き,実際には存在しない欠陥があると思い込むこともあり,何度も整形手術を受けたり自殺傾向が高ま … 続きを読む

カテゴリ 2008年4月号, SCOPE & ADVANCE

超新星の再燃〜日経サイエンス2008年4月号より

 2006年に見つかった超大型超新星は再び爆発するかもしれない。 通常の超新星に比べて100倍も明るいこのSN2006gyは,驚いたことに3カ月もその明るさを維持し続けた。この大爆発を説明するため,「対不安定性」というメ … 続きを読む

カテゴリ 2008年4月号, SCOPE & ADVANCE

ぶるぶるマシンで減量可能,かも〜日経サイエンス2008年3月号より

 運動はエネルギーを消費する。だから肥満対策になるのだろう。だが,揺れるだけで十分かもしれないという実験結果が示され,物議をかもしている。 ストーニーブルック大学の研究者たちが,微動する台の上にマウスを毎日15分間,15 … 続きを読む

カテゴリ 2008年3月号, SCOPE & ADVANCE

時間の本質を探る時が来た

過去から未来へ一方向にのみ時が流れるのはなぜか?本質的な謎に取り組む時がやって来た      「Emoclew dna olleh」──去る10月にニューヨーク科学アカデミーで開かれた会議の冒頭,コロ … 続きを読む

カテゴリ 2008年3月号, SCOPE & ADVANCE

糖が骨を丈夫に〜日経サイエンス2008年3月号より

 甘いお菓子は歯に悪いが,糖は骨を丈夫にするうえで大切らしい。骨の並はずれた強靱さは,有機物と無機物がしっかり入り組んで並んでいることによる。こうした構造を直接制御しているのはコラーゲンなどのタンパク質だと長らく考えられ … 続きを読む

カテゴリ 2008年3月号, SCOPE & ADVANCE

変わり者の中性子星〜日経サイエンス2008年3月号より

予想外の振る舞いをする中性子星が見つかった      私たちの銀河系は星々の亡骸で散らかっている。大部分の星は寿命がくると表層部が失われ,白色矮星に縮小する。地球とほぼ同サイズの高密度な天体だ。質量の … 続きを読む

カテゴリ 2008年3月号, SCOPE & ADVANCE