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南極で果物栽培〜日経サイエンス2017年4月号より
新設計の温室が登場間近 南極大陸の終わりのない冬にあって,一粒のジューシーなイチゴは最大の贅沢だ。ドイツが運営するノイマイヤーⅢ南極基地にいる研究員は間もなく,幸運にもそのごちそうを日常の食事に加えることが … 続きを読む
無意識にモールス符号を学習〜日経サイエンス2017年4月号より
モバイル端末から触覚の合図を送ることで,知らず知らずに手作業を習得できそう Wikipedia トン・ツー・トン・ツーのリズミカルなモールス符号を習得するのに,思うほどの労力や注意力は必要ないかもしれない。 … 続きを読む
血流移動ロボットに一歩〜日経サイエンス2017年4月号より
光で操作する微小装置ができた 血流のなかを泳いで薬を届けたり小さな手術を行ったりする微小機械は科学者の長年の夢だ。過去15年で,化学反応や磁気,振動を利用して推進する様々な微小エンジンが作製されたが,動きの … 続きを読む
iPS細胞で遺伝性難聴に光明〜日経サイエンス2017年4月号より
発症の仕組みが判明,治療薬にも見通しが得られた iPS細胞は再生医療や創薬とともに難病の病因解明にも大きなインパクトを与えている。例えば動物実験で再現できない疾患について,患者のiPS細胞から疾患関連の細胞 … 続きを読む
金星の弓状模様の謎が解けた!〜日経サイエンス2017年4月号より
探査機「あかつき」が発見した現象は大気を伝わる波で生じた Planet-C 謎が多い金星大気に一昨年,新たな謎が加わった。金星探査機「あかつき」による大気上層の赤外線観測で,南北方向に約1万km伸びる巨大な … 続きを読む
アザラシの時間感覚〜日経サイエンス2017年3月号より
1秒足らずの違いをちゃんと識別 毎日のスケジュールや季節的サイクルに従って行動する動物は数多いが,彼らは短時間の区別,例えば3秒と13秒の区別ができるのだろうか? マルハナバチやハト,ネコなどが,ある程度の … 続きを読む
視覚を備えた植物〜日経サイエンス2017年3月号より
まじめな話,その可能性がある オカルト話めいて聞こえるだろうが,そこの木はあなたを見ているかもしれない。最近のいくつかの研究は,植物に視力があることを示唆している。非常に単純ではあるが,目に似たものを持って … 続きを読む
ミニ衛星2つで宇宙望遠鏡〜日経サイエンス2017年3月号より
巨大装置なしで賢く観測 ガリレオが初めて望遠鏡を作製してから400年以上たった現在,米航空宇宙局(NASA)と韓国の延世大学校は2基の人工衛星を用いて宇宙空間に“仮想的”な望遠鏡を作り出す計画を進めている。 … 続きを読む
世界初,反水素原子を分光観測〜日経サイエンス2017年3月号より
反物質研究のエポックとなる成果だ CERN/ALPHA COLLABORATION スイス・ジュネーブ近郊の欧州合同原子核研究機構(CERN)で行われている国際共同のALPHA(アルファ)実験のグループは … 続きを読む
血液がん治療に新手法の可能性〜日経サイエンス2017年3月号より
アミノ酸「バリン」が造血幹細胞に及ぼす影響に着目 白血病など「血液のがん」を治療するのに,特別の食事制限が利用される日がくるかもしれない。「バリン」という必須アミノ酸が造血幹細胞の生成に重要な役割を果たして … 続きを読む
駄洒落の理解で脳が分業〜日経サイエンス2017年2月号より
右脳と左脳の処理が合わさったところで“おかしみ”が生まれるらしい コメディー界で駄洒落(だじゃれ)は評価が分かれている。批判者によれば駄洒落は「最低のウイット」であり,様々な作家がこの批判を引用しているが, … 続きを読む
動物の個性と集団行動〜日経サイエンス2017年2月号より
集団にならって変わる場合もあるが基本的には一貫している ペットの飼い主なら誰でも,個性を持つ動物は人間だけではないというだろう。それもイヌやネコに限らない。近年の研究で,ヤドカリからネズミや魚まで多くの生物 … 続きを読む
ナマケモノの勤勉な進化〜日経サイエンス2017年2月号より
その極端に低い代謝率は不断の適応の産物だ Carol Schaffer ウィスコンシン大学マディソン校のチームがミユビナマケモノを7年間研究した末,樹上にすむこの動物は地球上で最ものろい哺乳動物であると公式 … 続きを読む
10代の若者が干ばつに挑む〜日経サイエンス2017年2月号より
オレンジの皮から超保水性ポリマー ある日,南アフリカ共和国のヨハネスブルクに住む高校2年生ニルギン(Kiara Nirghin)は新聞をめくっていて,干ばつと格闘する農民たちの記事を目にした。自国が深刻な干 … 続きを読む
世界最小ロケットで宇宙へ〜日経サイエンス2017年2月号より
JAXA宇宙研が超小型衛星打ち上げ IMAGE:日経サイエンス 人工衛星を搭載する世界最小ロケットが1月11日にも,鹿児島県肝付町の宇宙航空研究開発機構(JAXA)内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる。超 … 続きを読む