カテゴリ : 2007年9月号

生命の起源 RNAワールド以前の世界

 ドーキンス(Richard Dawkins)は著書『利己的な遺伝子』で最古の生命体についてこう書いている。「ある時点で,特別な驚くべき分子が偶然に形成された。それをレプリケーター(自己複製子)と呼ぶことにしよう。それは … 続きを読む

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"The Traveler's Dilemma" / 「旅行者のジレンマ 理屈じゃ解けない損得勘定」より抜粋

Lucy and Pete, returning from a remote Pacific island, find that the airline has damaged the identical antiques that each had purchased. An airline manager says that he is happy to compensate them but … 続きを読む

カテゴリ 2007年9月号, 英語で読む日経サイエンス

これぞ立体画像 3Dボルメトリック・ディスプレー

 特殊眼鏡なしに立体画像を見られる待望の装置が登場した。映し出した画像を操作するといった対話型の処理も可能。医療分野などに利用が進みそうだ。    生き生きした立体画像を映し出して,ユーザーがそれを操作できる─ … 続きを読む

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旅行者のジレンマ 理屈じゃ解けない損得勘定

 太平洋の島への旅から戻ってきたルーシーとピートは,2人がそれぞれみやげ物として買った同じ骨董品が飛行機で輸送中に壊れてしまったことに気づく。航空会社の責任者は,当然損害を補償することになるが,見たこともないこれらの品物 … 続きを読む

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インカのDNA 空中都市マチュピチュを支えた人々

 今からおよそ100年前,米国の考古学者ビンガム(Hiram Bingham III)に率いられたエール大学の調査隊は,南米のアンデス山中を進んでいた。スペイン征服時代に神父デ・カランチャ(Antonio de Cala … 続きを読む

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染色体の端を守る“動く遺伝子”

 細胞が分裂するたびに,染色体の端は短くなっていく。身体を構成する普通の細胞ではそれが細胞の寿命を決めているが,次世代に受け継がれるべき卵や精子,それに細胞の不足分を補う幹細胞では寿命があっては困る。こうした細胞や,さら … 続きを読む

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究極の野生動物保護? 更新世パーク構想

 2004 年の秋,10数人の保全生物学者がニューメキシコの牧場に集まり,ある大胆な計画について議論した。その顔ぶれは学界の重鎮から私のようなキャリアの浅い者までさまざまで,互いの専門分野も多岐にわたっていた。大胆な計画 … 続きを読む

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ネットワーク符号化 ウェブ渋滞を解消する驚異のアイデア

 インターネットの利用者は増え続け,やり取りされる情報もメールや音楽,テレビ,映画とさまざまで,データ量は激増している。大都市の道路事情と同様,ネットの世界でも“渋滞”解消が大きな課題だ。実際の道路では車線の拡幅やバイパ … 続きを読む

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宇宙誕生の謎解きに挑む 私が見た素粒子宇宙論の歩み

 カイザーの「素粒子宇宙論の誕生」は,ブランス=ディッケ場とヒッグス場という理論的に提唱された2つのスカラ-場がぶつかり合うなかで素粒子的宇宙論が生まれたのだとする解説である。長年この分野で研究してきた一人の研究者として … 続きを読む

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素粒子宇宙論の誕生

 宇宙の起源に迫る素粒子的宇宙論(素粒子宇宙論)は物理学では比較的新しい領域だ。1970年代になるまで,素粒子物理学と宇宙論はまったく別の研究領域だと考えられていた(特に米国ではそうだった)。  1960年代末,素粒子物 … 続きを読む

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肉感をリアルに再現〜日経サイエンス2007年9月号より

 女性の美しいバストをつくるブラジャー。“寄せ上げ効果”を高めるには相応の力が必要だが,きつすぎるとストラップが皮膚に食い込んでしまう。効果が高く,つけ心地にも優れたブラジャーを開発するには,精密なフィッティッングテスト … 続きを読む

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フラーレン,変幻自在に〜日経サイエンス2007年9月号より

金属を閉じ込めたフラーレンの興味深い特性が明らかになってきたセンサーや分子スイッチなどに活用できるかもしれない    フラーレンの中は真の真空。そこに何かを入れたらどうなるのだろう─筑波大学先端学際領域研究セン … 続きを読む

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ビールの泡の数学〜日経サイエンス2007年9月号より

 55年前,天才数学者フォン・ノイマン(John von Neumann)は表面張力がかかる2次元領域(泡など)の面積は辺の数に応じて変わることを証明した(辺の数が5以下なら収縮,7以上では増大,6ならそのまま)。それ以 … 続きを読む

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親戚一同みな家族〜日経サイエンス2007年9月号より

マーモセットには兄弟姉妹の細胞が一部混在している    マーモセットの家族は仲良し家族の典型だ。子どもたちは成熟期を迎えてもファミリーにとどまって弟妹の面倒をみるし,父親は母親と交代で赤ん坊を背負い,母親が一休 … 続きを読む

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コムギの筋肉 〜日経サイエンス2007年9月号より

 野生のコムギの種子は発芽に適した場所に達するために,湿度変化によって動く“筋肉”を使っているようだ。    コムギの種子は先が尖っていて,長くて毛のついた芒(のぎ)という付属物がそれぞれに2本ついている。ドイ … 続きを読む

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