カテゴリ : 2007年7月号

ナノの世界を照らす次世代光技術 プラズモニクス

 現代社会は世界中に張り巡らされた光ファイバー網が基盤になっている。光は大量のデータを高速伝送できるが,コンピューター内でのデータ伝送となると,勝手が違ってくる。半導体チップ中の回路の幅は光の波長よりもはるかに狭く,それ … 続きを読む

カテゴリ 2007年7月号, 記事

遺伝子が教えるアルコール依存症のリスク

 アルコール依存症は複雑な疾患だが,明らかに遺伝性のパターンが見られる。これは,アルコール依存を招く何らかの生物学的基盤が複数の遺伝子によって伝えられていることを示している。例えばアルコール依存症患者とその子どもには,脳 … 続きを読む

カテゴリ 2007年7月号, 記事

スターストリーム 天の川がのみ込んだ小銀河の痕跡

 夜空で目にする星は天の川で生まれ育った星たちばかりと考えるのが当然なのだが,実はそうとも言えない。例えば北天で2番目に明るい恒星,アークトゥルス。この星は天の川の大多数の星たちとは少し違った軌道をたどり,化学組成もわず … 続きを読む

カテゴリ 2007年7月号, 記事

狂犬病からの生還

2004年,ミルウォーキーにあるウィスコンシン小児病院の私たち医師団は,コウモリに噛まれて狂犬病になった15歳の女子高生の命を救った。患者を昏睡状態に誘導したうえ,狂犬病ウイルスを抑える薬や脳を保護する薬を投与した。 こ … 続きを読む

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“ありえた生物”から生命を探る合成生物学

 あの時こうしていれば──。自分の人生を振り返って「if」を考えるのは,ほとんどの場合あまり建設的ではない。だが,歴史上の出来事についてifを思いめぐらすのは楽しく,ここから映画や小説などが生み出されている。だが,歴史の … 続きを読む

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カラスはなぜ賢いのか

 ワタリガラス(体長60cm以上あり,カラス科で最大。日本では北海道のみに飛来)にまつわる逸話はたくさんある。多くは彼らがいかに賢いかを示すものだが,そうした話だけでは彼らの恐るべき利口さの証拠にはならない。例えば,彼ら … 続きを読む

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網膜が生み出す12の動画

 ヒトの視覚能力は驚嘆すべきものだが,私たちはそれを当然のこととしてしまい,物を見るプロセスを改めて考える機会はあまりない。長年,ヒトの視覚処理メカニズムを説明するときには,テレビカメラがたとえに使われてきた。まず,目の … 続きを読む

カテゴリ 2007年7月号, 記事

燃料電池車を満タンにするには

 シャルルの法則にその名を残すフランスの物理学者シャルル(Jacques Charles)は,1783年の晩夏のパリで驚くべき実験をやってみせた。ゴムで覆った絹製の気球に空気より軽い水素を詰め,上空3000フィート(約9 … 続きを読む

カテゴリ 2007年7月号, 記事

"The Promise of Plasmonics" / 「ナノの世界を照らす次世代光技術 プラズモニクス」より抜粋

Light is a wonderful medium for carrying information. Optical fibers now span the globe, guiding light signals that convey voluminous streams of voice communications and vast amounts of data. This gar … 続きを読む

カテゴリ 2007年7月号, 英語で読む日経サイエンス

ラットはじっくり考える〜日経サイエンス2007年7月号より

   ラットは複雑な思考をする。かつてはヒトなど霊長類に特有と考えられていた「メタ認識」という思考──すでに知っている事柄に基づいて熟考する能力だ。  ジョージア大学の研究チームは,ラットに試験を受けるかどうか … 続きを読む

カテゴリ 2007年7月号, SCOPE & ADVANCE

遺伝子制御の仕組みに迫る〜日経サイエンス2007年7月号より

DNAとともに染色体を構成し,遺伝子の発現調節を担う「ヒストン」その複製機構を解明する有力な手がかりが得られた    「生命現象の根幹にかかわる研究成果。日本から生み出せたことを誇りに思う」と東京大学分子細胞生 … 続きを読む

カテゴリ 2007年7月号, SCOPE & ADVANCE

もつれた光子を長距離伝送〜日経サイエンス2007年7月号より

   「量子もつれ」というリンクの長さが伸び続けている。最新の実験では,スペイン領カナリア諸島の2島間の距離にまで伸びた。 2個の光子が量子もつれ状態になると,光子間の距離がどれだけ離れていても,片方の光子に起 … 続きを読む

カテゴリ 2007年7月号, SCOPE & ADVANCE

コドンの文字をチェックせよ〜日経サイエンス2007年7月号より

遺伝子中には同じアミノ酸を意味する「同義コドン」が存在するが無意味とされてきたこの小さな差が実は大きな影響をもたらすようだ    外交官なら知っているように,言葉のニュアンスはコミュニケーションの成否を大きく左 … 続きを読む

カテゴリ 2007年7月号, SCOPE & ADVANCE

原子核からの脱出〜日経サイエンス2007年7月号より

トンネル効果による特殊な電離過程が実際に観測された    電子が原子から離れて自由になるには,ふつう紫外線やX線領域の高エネルギー光子を吸収する必要がある。このエネルギーを得て電子は励起し,正に帯電した原子核と … 続きを読む

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日経サイエンス 2007年7月号

情報技術 ナノの世界を照らす次世代光技術 プラズモニクス  H. A. アトウォーター   生物学 遺伝子が教えるアルコール依存症のリスク  J. I. ナーンバーガー/L. J. ビエルト   天文 … 続きを読む

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