カテゴリ : 2007年4月号
自然選択とがん がんはなぜなくならないか
自然選択(自然淘汰)は自然による完璧な手技とは言い難い。進化の過程で生物はきわめて複雑な適応を生み出してきたが,病気に対しては相変わらず脆弱だ。病気の中でも最も悲劇的で,おそらく最も謎めいているのはがん(癌)だろう。が … 続きを読む
"A Robot in Every Home" / 「ホームロボット時代の夜明け」より抜粋
Imagine being present at the birth of a new industry. It is an industry based on groundbreaking new technologies, wherein a handful of well-established corporations sell highly specialized devices for … 続きを読む
カテゴリ 2007年4月号, 英語で読む日経サイエンス
ホームロボット時代の夜明け
近い将来,どの家庭にもロボットが普及する──パソコン革命の旗手が予測する次の熱い分野はロボティクスだ。分散コンピューティングや音声・画像認識,無線ブロードバンド接続などの技術は新世代の自律装置への扉を開くだろう。 &nb … 続きを読む
遺伝子を調節するRNA リボスイッチ
長い間,メッセンジャーRNA(mRNA)はDNAに保存された遺伝情報をもとにタンパク質をつくるときの伝令役にすぎないと考えられていた。だが私たちが細菌から発見したmRNAは,驚くべき能力を持っていた。 … 続きを読む
惑星って何だ? 冥王星騒動の顛末
2006年夏の国際天文学連合の総会で,惑星の新しい定義が採択された。その結果,冥王星が惑星リストから外れることになり,世界中に大きな衝撃が走った。 天文観測技術の向上は,1990年代以降,次々と新しい発 … 続きを読む
痛みのもとを狙い撃つ新薬
身体がどのようにしてプロスタグランジンを作り出すかを明らかにしたサムエルソン(Bengt Samuelsson)は,1982年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。このホルモン様物質は生体内のさまざまな作用を調節するもの … 続きを読む
ハイゼンベルク先生と統一理論に挑んだ10年
「Heisenberg」。私がハイゼンベルク先生の部屋に電話をかけると,まず耳に入ってくるのが,自分の名前を告げるやや低めのゆったりした先生の声だった。「Nun, was gibt es Neues? (さて,何か新し … 続きを読む
新たな不確定性原理を求めて
原子の中の電子などの振る舞いを説明する量子力学。その根本にあるのが今から約80年前に提唱されたハイゼンベルクの「不確定性原理」だ。だが,極微の世界はいまだ完全には解明されず,研究の進展によって,不動と思われていた不確定 … 続きを読む
エタノール燃料の活路
現在,米国では炭水化物(農産物)の炭化水素(バイオ燃料)への変換利用が奨励されている。 40年ほど前,米国では100以上の原子力発電所の建設が計画された。政府は今また大規模なエネルギー源の転換を迫られる … 続きを読む
ゴムのようなプラスチック〜日経サイエンス2007年4月号より
東レは山形大学の井上隆(いのうえ・たかし)教授と共同で,プラスチックの強度とゴムの衝撃吸収力を兼ね備えた新素材を開発した。溶けた状態のプラスチックとゴムを,麺棒でそば生地を延ばすように上下に逆向きの力を加えながら練り混 … 続きを読む
カテゴリ 2007年4月号, SCOPE & ADVANCE
見え始めた宇宙の暗黒物質〜日経サイエンス2007年4月号より
目には決して見えない暗黒物質が宇宙にどのように広がっているのか?すばる望遠鏡などの共同観測によって,3次元的な分布状況が初めてわかった 宇宙の最大の謎のひとつ暗黒物質(ダークマター)。星や星間ガスと違って … 続きを読む
カテゴリ 2007年4月号, SCOPE & ADVANCE
コードレスで充電〜日経サイエンス2007年4月号より
携帯電子機器を充電するよい方法は? ワイヤレスで電力を送り込む方法が模索されている。まだ実現はしていないが,電磁誘導を利用すればよいだろう。変動磁場によって近くの導電体に電流が誘起される現象だ。 より離 … 続きを読む
カテゴリ 2007年4月号, SCOPE & ADVANCE
時空は小さな三角形の集まり?〜日経サイエンス2007年4月号より
ひも理論,ループ量子重力理論に次ぐ新理論が登場 微細な三角形の構造から構成される風景があり,その構造が常に変化して新しいパターンを生み出す様子を想像してほしい。この風景は遠くから見ると完全に滑らかだが,近 … 続きを読む
カテゴリ 2007年4月号, SCOPE & ADVANCE
メタンの増加鈍る〜日経サイエンス2007年4月号より
過去20年間で,大気最下層のメタン濃度は上昇した。しかし最近のデータによると,この温暖化ガス(二酸化炭素よりも量的には少ないが,分子あたり23倍の熱を捕捉する)の増加率は1998年から鈍っている。この小休止がメタンの放 … 続きを読む
カテゴリ 2007年4月号, SCOPE & ADVANCE