カテゴリ : 2007年2月号
CGを飛躍させる光のマジック
スペース・インベーダーの白黒画面と対峙して青春を無駄に費やしてきた私たちの世代が今日のコンピューターゲームを見ると,あまりの違いに呆然としてしまう。稚拙なピクセル画で描かれていたサルの「ドンキー・コング」も,驚くほど緻 … 続きを読む
"The Dark Ages of the Universe" / 「宇宙の暗黒時代を探る」より抜粋
When I look up into the sky at night, I often wonder whether we humans are too preoccupied with ourselves. There is much more to the universe than meets the eye on earth. As an astrophysicist I have t … 続きを読む
カテゴリ 2007年2月号, 英語で読む日経サイエンス
北斗七星と東洋の星座
平安時代,清少納言は枕草子で「星はすばる」とその美しさを讃えた。同じすばる(昴)を,1000年後の現代に生きる私たちも冬の夜空に眺めることができる。すばるは「ひとつにまとまる」意の「統(す)まる」から来た和名で,中国名 … 続きを読む
光子1個を見る超電導センサー
光センサーに革命が起きようとしている。超電導センサーの出現だ。光子(光の粒子)1個のレベルで検知可能なので,従来のセンサーでは見逃していたような超微弱な光もとらえることができる。さらに,電波から可視光,X線,ガンマ線に … 続きを読む
携帯電話を脅かすウイルス
コンピューターセキュリティー業界で,何年も前から懸念されていた事態が2004年6月についにやってきた。ウイルスなど悪意を持って作られたソフトウエア(マルウエア)を調べている私たち研究者は,携帯電話にもコンピューターと同 … 続きを読む
人間の“心”とは何か
心とは何だろう?人間はいつから心を持つようになったのか?わかっているようでいながら,考えれば考えるほどわからなくなる。動物学や文化人類学,脳科学,哲学などさまざまな立場から心の謎に迫るフォーラム「人間の“心”の発生と進 … 続きを読む
死の海を生き返らせる
人間活動がもとになって栄養塩が陸から川へ流れ出して海へと運ばれ,浅瀬の生物を全滅させている。こうした「死の海域」が世界各地に出現している。海面近くの植物プランクトンが栄養塩によって過剰繁殖し,海底の植物から光を奪うほか … 続きを読む
宇宙の暗黒時代を探る
宇宙はビッグバンで誕生し,原子より小さい粒子からなるガスの状態から,銀河が輝く世界ができあった。私たちの手には,ビッグバンから40万年後の宇宙のスナップ写真「宇宙マイクロ波背景放射」の画像がある。また,それから約10億 … 続きを読む
出血停止〜日経サイエンス2007年2月号より
さまざまな種類の止血剤が戦場や手術などで使われているが,どれも欠点がある。高熱や血栓,アレルギー反応などを引き起こす恐れがあるのだ。ところが,ある生分解性タンパク質の溶液を使えばわずか数秒で止血が可能なうえ,さまざまな … 続きを読む
カテゴリ 2007年2月号, SCOPE & ADVANCE
加速する宇宙太陽光利用研究〜日経サイエンス2007年2月号より
太陽光をレーザーに変えて地上に送り,水素を生み出す…想像図しかなかったものが,姿を見せ始めた 都市や道路の照明で海岸部が明るく縁取られる夜の相模湾。湾上には人工島があり,巨大な円筒が照明で浮かび上がる。大 … 続きを読む
カテゴリ 2007年2月号, SCOPE & ADVANCE
地球の歳差運動と種の興亡〜日経サイエンス2007年2月号より
化石の記録によると,哺乳類の種の寿命はそう長くはなく,平均で250万年ほどらしい。ユトレヒト大学(オランダ)のファン・ダム(Jan van Dam)らは2200万年間にわたる齧歯(げっし)類の歯の化石を調べ,齧歯類の種 … 続きを読む
カテゴリ 2007年2月号, SCOPE & ADVANCE
虫に学んだ撥水コーティング〜日経サイエンス2007年2月号より
甲虫の一段上をいく機能性表面が登場 知る人ぞ知るアフリカのゴミムシダマシはその羽を使って,カラカラに乾いたナミブ砂漠の空気から水分子を集めて水滴にし,口に導く。最近,マサチューセッツ工科大学の教授2人が同 … 続きを読む
カテゴリ 2007年2月号, SCOPE & ADVANCE