カテゴリ : 2007年1月号
金星に月がない理由〜日経サイエンス2007年2月号より
なぜ金星には衛星がないのか──太陽系に関する最大級の謎だ。新しいモデルが提唱された。かつては衛星があったのだが,壊れてしまったという。 地球に別の大きな天体がぶつかって,衝突の破片が月になったという見方がある。カリフォ … 続きを読む
カテゴリ 2007年1月号, SCOPE & ADVANCE
SCIENTIFIC AMERICANが選んだ2006年のベスト50
今回で5回目となる「年間ベスト50」。最優秀研究リーダーに選ばれたのはマサチューセッツ工科大学の材料科学者ベルチャー(Angela Belcher)だ。自然界の非凡な特質にヒントを得て,ナノスケールの“物づくり”を進め … 続きを読む
"How to Blow Up a Star" / 「超新星爆発はこう起きる」より抜粋
On November 11, 1572, Danish astronomer and nobleman Tycho Brahe saw a new star in the constellation Cassiopeia, blazing as bright as Jupiter. In many ways, it was the birth of modern astronomy--a shi … 続きを読む
カテゴリ 2007年1月号, 英語で読む日経サイエンス
免疫系の“守護神” 制御性T細胞
100年ほど前,洞察力に優れた細菌学者のエールリヒ(Paul Ehrlich)は「自己中毒忌避(Horror autotoxicus)」という言葉を創った。彼は免疫系が自分自身の身体組織を攻撃する「自己免疫」という現象 … 続きを読む
超新星爆発はこう起きる
1572年11月11日,デンマークの天文学者,ティコ・ブラーエは木星と同じくらい明るく輝く新しい星をカシオペア座の中に見つけた。それは近代天文学の始まりとなった。天は固定され,変化することはないというそれまでの信念への … 続きを読む
先アステカの大水路網
先史時代,メキシコ南部の谷や盆地に定住した農耕民族は,長い間,奇跡を待ち望んでいたことだろう。 彼らの住む谷や盆地は土壌が肥沃で,標高2000m弱という高地にありながら熱帯性気候のため農耕に適しており, … 続きを読む
ついに見えてきた地球コア直上の世界
2002年,兵庫県西播磨にある大型放射光施設SPring-8(スプリングエイト)の光が,ある鉱物の結晶構造が変化する様子をとらえた。この鉱物は主成分こそケイ素にマグネシウムと酸素というごくありふれたものだが,これまでに … 続きを読む
分子インプリンティングで新薬をつくる
分子インプリントポリマー(MIP)と呼ばれるプラスチックの分子鋳型を使った技術が注目されている。費用がかからないうえ,短時間で生産でき,どんな条件下でも長時間安定しているなどさまざまな利点があるうえ,利用方法もアイデア … 続きを読む
温暖化が招いた大絶滅
地球上の生命の半分以上が姿を消す「大量絶滅」が過去5億年間に繰り返し起こってきた。恐竜を滅ぼした白亜紀末の大量絶滅については小惑星衝突が原因と考えられているが,他の絶滅事象の原因には十分な説明がついていない。新たな化石 … 続きを読む
超遠近法で解くエッシャーの秘密
エッシャーの作品には「だまし絵」と呼ばれるものが多数あり,それらは表現方法からいくつかのカテゴリーに分けられる。ここでは「不可能性」と「遠近法」に着目して,エッシャーの制作の謎に迫る。 普通,だまし絵と … 続きを読む
自在に動く玉乗りロボット
カーネギーメロン大学で,高さ1.5mの動く巨大ボールペンのようなロボット「ボールボット」が開発された。このロボットはサーカスの玉乗り曲芸をするピエロのように1つのボールを制御して,倒れることなく自由自在に動き回ることが … 続きを読む
“貧血”の植物プランクトン〜日経サイエンス2007年1月号より
海で行われている光合成には長年の謎があった。なぜ太平洋の一部では植物プランクトンの成長が遅いのかという謎だ。湧昇流のおかげで海水がかき混ぜられ,どこでもほぼ十分な二酸化炭素が存在するというのに……。答えは鉄の欠乏にある … 続きを読む
カテゴリ 2007年1月号, SCOPE & ADVANCE
日本の月探査機,夏打ち上げへ最終準備
アポロ計画以降,最大規模となる月探査計画の準備が日本で進んでいる任務を担う探査機「セレーネ」は2007年夏,種子島から打ち上げの予定だ 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センターで,月周回探査機「 … 続きを読む
カテゴリ 2007年1月号, SCOPE & ADVANCE
暗黒物質を“発見”〜日経サイエンス2007年1月号より
暗黒物質(ダークマター)は宇宙の質量の大部分を占めるとされる目に見えない理論上の物質だが,その存在を示す証拠を探すなら,いまのところ2つの銀河団の衝突を観測するのが最善だ。 X線天文衛星チャンドラが銀河 … 続きを読む
カテゴリ 2007年1月号, SCOPE & ADVANCE
新原理のカラー表示〜日経サイエンス2007年1月号より
三原色を組み合わせるのではなく,小さな回折格子を変形させる 将来のテレビやコンピューターの画面は人工筋肉(電場によって伸縮するプラスチック)のおかげで本物そっくりの色を出せるようになるかもしれない。今後1 … 続きを読む
カテゴリ 2007年1月号, SCOPE & ADVANCE