カテゴリ : 2008年11月号

世界の水危機を回避するには

 日本や欧米など多くの先進国では適度の降水があり,慢性的な水不足に悩む国はほとんどない。そのためごく安価な水を,飲み水や生活用水だけでなく農業や工業に大量に使用している。それに対し,アフリカやアジアでは多くの途上国が水不 … 続きを読む

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熱ショックタンパク質をがんワクチンに

 新しく合成されたタンパク質がきちんとした立体構造をとるのを手助けしたり,ふさわしい場所に連れて行ったり──熱ショックタンパク質は細胞が高温にさらされたときに,とくに活発になるためにこの名がついたが,普段でも忙しく働いて … 続きを読む

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イオンで作る量子コンピューター

 超弩級の能力を持つと期待される量子コンピューター。原子や光子,人工の微細構造にデータを保存して処理する設計が考えられている。最も進んでいるのが捕捉イオンを操る研究だ。イオンにデータを蓄え,他のイオンに転送できるようにな … 続きを読む

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巨大太陽嵐に備える

 太陽の活動は,11年周期で活発になる。現在の活動周期は今年の1月に始まった。これから5年にわたり,太陽の活動は次第に活発化するはずだ。太陽表面では高エネルギー粒子と強いX線を発するフレア爆発や,磁場を伴うプラズマ雲の放 … 続きを読む

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激痛の原因を探る 片頭痛の新薬を目指して

 片頭痛は世界で3億人を悩ませる慢性疾患だ。1997年に日本で行われた頭痛に関する大規模な疫学調査(対象約4万人)では,日本人の8.4%が片頭痛患者と推定される。月に1~2回の頻度で激しい痛みに襲われる人が多いが,頭痛が … 続きを読む

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自然に学んだセルフクリーニング材料

 ハスの葉効果(ロータス効果)の発見者で,開発者でもあるドイツのボン大学のバートロット(Wilhelm Barthlott)は,マンハッタンにセルフクリーニング機能を持たせる構想を抱いている。少しの雨が降れば摩天楼の窓や … 続きを読む

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土壌を守る不耕起農法

 農地のことを耕作地とも呼ぶように,農業にとっては「耕す」という行為はあたりに当たり前のことだ。だが,種をまく前に土壌を掘り返すことが,土壌が流失する大きな原因となっている。土壌がなくなってしまうと,そこではもはや農業は … 続きを読む

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味を強める調味料

 ヒトは5つの味を感じる。「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」だ。これらの味を感じるメカニズムが,近年の研究で明らかになった。舌や口に点在する味蕾(みらい)にいくつかの味細胞があり,各味細胞はその表面にあるセンサー … 続きを読む

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Facing the Freshwater Crisis / 世界の水危機を回避するには

Afriend of mine lives in a middle-class neighborhood of New Delhi, one of the richest cities in India. Although the area gets a fair amount of rain every year, he wakes in the morning to the blare of … 続きを読む

カテゴリ 2008年11月号, 英語で読む日経サイエンス

日経サイエンス 2008年11月号

環境 世界の水危機を回避するには  P. ロジャーズ   医学 熱ショックタンパク質をがんワクチンに  P. K. スリヴァスタヴァ   量子物理学 イオンで作る量子コンピューター  C. R. モン … 続きを読む

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太陽にのみ込まれる運命〜日経サイエンス2008年11月号より

そう,巨星化した太陽に地球はいずれ…      未来は明るい。明るすぎるかもしれない。太陽は徐々に膨張しながら明るさを増しつつあり,数十億年後には地球を干からびさせ,熱くて生物のすめない場所へと変えて … 続きを読む

カテゴリ 2008年11月号, SCOPE & ADVANCE

目の移動の進化〜日経サイエンス2008年11月号より

 カレイやヒラメなど平べったい魚は,生まれたときには頭骨の両側に目がついているが,成体になると両目とも片側に寄る。この奇妙な変態には,かのダーウィンも目を白黒させた。一生を海底にへばりついて過ごす魚にとって両目が体の上面 … 続きを読む

カテゴリ 2008年11月号, SCOPE & ADVANCE

温暖化で腎臓結石が多発〜日経サイエンス2008年11月号より

 テキサス大学ダラス校のブリコウスキー(Tom H. Brikowski)らによると,地球温暖化につれ,21世紀は腎臓結石を患う人が増えるという。    結石は尿中に溶けている無機物が結晶化したもので,身体の水 … 続きを読む

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温室効果テレビ?〜日経サイエンス2008年11月号より

 テレビを見るのは子どもによくないかもしれない。そして,テレビを製造するのは地球の気候によくないかもしれない。    平面ディスプレーのテレビを製造する際に,三フッ化窒素という物質が使われる。強い温室効果を発揮 … 続きを読む

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近づいているのが聞こえない〜日経サイエンス2008年11月号より

ハイブリッド車には接近を知らせる人工音源が必要?      ハイブリッド車人気の一番の理由は燃費のよさだ。だが,標準的なミニバンの所有者である私としては,あまり話題にならない別の点も羨望の的。電気モー … 続きを読む

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