カテゴリ : 2008年8月号
系外惑星が語る惑星系の起源
私たちが知っていた惑星系は,長らく太陽系だけだった。その成り立ちも,太陽系のように,ガスと塵の円盤から小さな粒子が次第に集まってできてきたものと考えられていた。そのため系外惑星も「地球のような星」や「木星のような星」が … 続きを読む
ツングースカ大火球 100年の謎
今からちょうど100年前,シベリア中央部のツングースカ上空で大爆発が起きた。2000km2に及ぶ森林の8000万本ほどの樹木が,ある地点から放射状に外側へとなぎ倒された。ロンドンでは真夜中にもかかわらず空が明るくなり, … 続きを読む
細胞を支える掃除役 オートファジー
身体の健康を保つには,細胞の健康を維持することが重要かもしれない。細胞内の環境を改善し,機能を維持するのに「オートファジー」と呼ばれるシステムが大きな役割を果たしている。オートファジーは細胞の掃除システムであり,細胞内の … 続きを読む
ドーピングはなぜなくならないのか
7月5日,ツール・ド・フランスが開幕する。9人編成のチームで距離3500km,高低差2000m以上を3週間で走り抜ける,世界最大の自転車レースだ。その超人的な走りには誰もが目を見張る。だが,昨年のレースでは途中トップの … 続きを読む
テストステロンは悪役か
プロレスラーのクリス・ベノワはそのパワフルな身体と力強い格闘技で人気をつかみ,2004年には世界ヘビー級チャンピオンに上りつめた。2007年6月に彼がアトランタ近くの自宅で妻と息子を殺して自らも首をつって死ぬとは,誰も … 続きを読む
1本で脳が変わる ニコチン依存の新仮説
「喫煙開始から何年も経ないとタバコ依存にはならない」という長年の定説が覆った。未成年喫煙者に関する研究によって,吸い始めて数週間で離脱症状(タバコが欲しくてたまらないなどの禁断症状)が現れうることがわかった。 &nbs … 続きを読む
サイエンス2.0 ウェブが変える研究スタイル
第1世代のワールド・ワイド・ウェブ(WWW)によって,小売業や情報検索は急速な変容を遂げた。そして,近年登場したブログやタギング,ソーシャルネットワークなどのいわゆる「ウェブ2.0」によって,インターネットは情報を収集 … 続きを読む
住血吸虫と闘うワクチン
住血吸虫は,その名のとおり血管に住みついて血液を餌とする寄生虫だ。日本では近年,感染が報告されていないが,世界では約2億人が感染しており,死者の数は年間20万人にものぼる。特にサハラ以南のアフリカ諸国では深刻な問題にな … 続きを読む
エイズワクチンはいつできる?
10年前,クリントン大統領は10年以内にエイズワクチンを開発する国家目標を定めた。当時,ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に世界で約2500万人が感染していた。大統領は米国立衛生研究所(NIH)に研究センターを設立して他国 … 続きを読む
The Genesis of Planets / 系外惑星が語る惑星系の起源
Although they are, in cosmic terms, mere scraps―insignificant to the grand narrative of heavenly expansion―planets are the most diverse and intricate class of object in the universe. No other cele … 続きを読む
カテゴリ 2008年8月号, 英語で読む日経サイエンス
「ホワイトスペース」をめぐる戦い〜日経サイエンス2008年8月号より
未来の無線ネット接続が地デジ放送を妨害する?一足先を行く米国の事情に注目 マイクロソフトやグーグルほか影響力の大きないくつかの技術企業は,超高速の無線インターネット接続法を見つけた。これに比 … 続きを読む
カテゴリ 2008年8月号, SCOPE & ADVANCE
iPS細胞で神経疾患を改善〜日経サイエンス2008年8月号より
成体マウスの皮膚細胞を胚性幹細胞(ES細胞)に似た状態に初期化し,このiPS細胞を使ってラットのパーキンソン病を和らげる実験が成功した。 ドーパミン産生ニューロンを破壊する毒素を健康なラットに注射してパーキンソン病に似 … 続きを読む
カテゴリ 2008年8月号, SCOPE & ADVANCE
何を見てるかお見通し〜日経サイエンス2008年8月号より
脳の視覚野の活動パターンをもとに,その人が何を見ているのかを判別する方法を,カリフォルニア大学バークレー校の研究グループが開発した。 被験者に一連の画像を見せながら,その脳を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で撮影し, … 続きを読む
カテゴリ 2008年8月号, SCOPE & ADVANCE
アスベストの影響〜日経サイエンス2008年8月号より
アスベストやシリカ(ケイ石粉)を吸い込むと肺を害することは古くから知られているが,そのダメージがどのように起こるのかは謎だった。最近,マウスを使った実験で重要な役者が浮かび上がった。体内で免疫系を強く活性化する「Nal … 続きを読む
カテゴリ 2008年8月号, SCOPE & ADVANCE