カテゴリ : 2008年7月号
特集:再生医療 iPS細胞の衝撃
「できる」と思われてはいなかったことを誰かが成し遂げたとき,周囲は衝撃を受ける。近年の医学・生物学の分野で“衝撃”と呼ぶにふさわしい成果というと,10年ほど前のクローン羊ドリーの誕生と,京都大学・山中伸弥(やまなか・し … 続きを読む
失われた手足を再生する
両生類のサンショウウオの脚は切断しても切り口から再成長して完全に再生する。しかも何度でも可能だ。サンショウウオはどうやってこの技を発揮するのだろうか? 人間でもサンショウウオでも,大きな傷に対する初期反 … 続きを読む
ニュートリノ研究の原点にあった朝永先生の尽力
世界をリードするようになった日本のニュートリノ研究はカミオカンデが超新星ニュートリノをとらえたことに始まるが,それはそもそも,小柴昌俊氏が1963年,東京大学物理学科の助教授に採用されて研究室を立ち上げ,素粒子研究のた … 続きを読む
赤,青,黒… 異星の植物は何色か
地球外生命を探す試みは,もはやSFやUFOハンターの世界にとどまらない。宇宙人の到来を待つのではなく,私たちのほうが彼らを探す時代になった。科学技術の進歩した文明は見つからないかもしれないが,基本的な生命現象の物理的・ … 続きを読む
グラフェン 鉛筆から生まれたナノ材料
鉛筆で線を引っぱるたびに,物理学やナノテクノロジー分野でいま最もホットな新素材「グラフェン」の小片が生み出される。このグラフェンは鉛筆の芯の材料であるグラファイト(黒鉛)から生まれる。グラファイトは炭素だけからなる物質 … 続きを読む
最も精確なものさし 光コム
数十年にわたって最も正確な時計とされてきたセシウム原子時計を超える「光時計」の実現が,新種のレーザー光の出現で現実味を帯びてきた。その光は,周波数が髪をとかす“櫛(コム)”のような形に分布するため,「光コム」と名づけら … 続きを読む
The Color of Plants on Other Worlds / 赤,青,黒… 異星の植物は何色か
The prospect of finding extraterrestrial life is no longer the domain of science fiction or UFO hunters. Rather than waiting for aliens to come to us, we are looking for them. We may not find technolo … 続きを読む
カテゴリ 2008年7月号, 英語で読む日経サイエンス
超電導に新たな「鉄の時代」〜日経サイエンス2008年7月号より
東京工業大学チームが発見した鉄系の新物質は高温超電導の研究に新時代を開く 過去20年以上,液体ヘリウム温度よりもずっと高温で機能するような超電導体は数十種類にすぎず,それも実質的にはすべて銅をベースにした … 続きを読む
カテゴリ 2008年7月号, SCOPE & ADVANCE
昼寝で記憶が向上〜日経サイエンス2008年7月号より
たった6分間うたた寝しただけでも効果あり 昼食後にうたた寝の誘惑に屈したら,上司の機嫌を損なうことになるだろう。だが,最新の研究結果からすると,むしろ褒められるべきかもしれない。 睡眠が記憶を強化するこ … 続きを読む
カテゴリ 2008年7月号, SCOPE & ADVANCE
名伯楽逝く〜日経サイエンス2008年7月号より
ジョン・A・ホイーラー(1911~2008) 量子論の創始者ボーアの直弟子で,アインシュタインの友人だった20世紀最後の物理学の巨人,ホイーラー(John Archibald Wheeler)が4月13日 … 続きを読む
カテゴリ 2008年7月号, SCOPE & ADVANCE
あなたのゲノムも変化する〜日経サイエンス2008年7月号より
一卵性双生児でさえ「遺伝的に同一」ではない 一卵性双生児はよく似ているだろうが,長年考えられてきたのとは違って,DNAが同一ではないことが最近の研究でわかった。さらに,双子が成長するにつれ, … 続きを読む
カテゴリ 2008年7月号, SCOPE & ADVANCE