カテゴリ : 2008年5月号
特集:革命前夜の物理学 史上最強の加速器 LHC稼働へ
スイス・ジュネーブ近郊にある欧州合同原子核研究機関(CERN)で人類史上最大の素粒子実験が始まる。舞台はCERN近くの田園地帯の地下約100mに建設された,山手線ほどの円周を持つ巨大リングだ。「大型ハドロン衝突型加速器 … 続きを読む
The Coming Revolutions in Particle Physics / ヒッグスだけじゃない LHCが変える素粒子物理学
When physicists are forced to give a single-word answer to the question of why we are building the Large Hadron Collider (LHC), we usually reply “Higgs.” The Higgs particle―the last remaining un … 続きを読む
カテゴリ 2008年5月号, 英語で読む日経サイエンス
素粒子論の標準モデルを超えて
Please tell me how ν‘s get MASS. 素粒子理論の標準モデルの柱となる電弱統一理論の研究でノーベル物理学賞を受賞したS. グラショウ博士は2003年5月,飛騨山中の … 続きを読む
海面上昇を招く新たな脅威 なだれ落ちる氷床
「南極の氷が解けて海面が上昇する!」。アル・ゴアの『不都合な真実』でも話題になったが,地球温暖化にともなう問題のひとつとして懸念されているのが海水面の上昇だ。南極大陸には地球の氷の約9割が存在し,大陸の上に氷床や氷河と … 続きを読む
マイクロキメリズム あなたの身体に潜む“他者”の細胞
妊娠中に胎盤を通して,母親と胎児の間で互いに細胞が行き来する──これだけだったら,さほど驚くにはあたらない。胎盤を通じてさまざまな物質が行き来していることは周知の事実だ。だが,このときに行き来した細胞が,その後もずっと … 続きを読む
動き始めた国際リニアコライダー構想
今年,スイスのジュネーブにある大型ハドロン衝突型加速器LHCが本格的に稼動する。2つの陽子を高速で正面衝突させて,1兆電子ボルトという高エネルギー状態を人工的に作りだす。宇宙誕生の最初の1マイクロ秒までの状態が実現され … 続きを読む
ヒッグスだけじゃない LHCが変える素粒子物理学
大型ハドロン衝突型加速器LHCの建設目的を一語で答えよ──あえてそう問われたなら,物理学者たちはふつう「ヒッグス」と答える。ヒッグス粒子は現在の理論が存在を予測する粒子のうち未発見のまま残っている唯一の粒子であり,LH … 続きを読む
「その時」を待つCERN
スイスのジュネーブ近郊,東にモンブランなどアルプスの山々,西にジュラ山脈の峰々を望む地に,大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を擁する欧州合同原子核研究機構CERN(セルン)はある。 地下100mまでエレ … 続きを読む
つぶれた形の太陽系〜日経サイエンス2008年5月号より
太陽系の南側はつぶれて狭くなっている ボイジャー2号は昨年,30年間宇宙を旅した後,太陽系の内と外を隔てる最初の境界面であるターミネーションショック(末端衝撃波面)を越え,荷電粒子の波に突っ … 続きを読む
カテゴリ 2008年5月号, SCOPE & ADVANCE
本当のテレポーテーション〜日経サイエンス2008年5月号より
SF映画もよいけれど,量子情報はもっと刺激的 ある場所から別の場所へ瞬間移動するというSFの夢(完全な空想)は,スティーブン・グールドの小説に基づくダグ・リーマン監督の映画『ジャンパー』(日 … 続きを読む
カテゴリ 2008年5月号, SCOPE & ADVANCE
刮目すべき効果〜日経サイエンス2008年5月号より
100万年前に目を失った洞窟魚が1代で視力を回復 長い進化の末にできた解剖学的特徴が,たった1世代で覆る場合がある。目の見えない洞窟魚をうまくかけ合わせると,目の見える子どもができる。 メキ … 続きを読む
カテゴリ 2008年5月号, SCOPE & ADVANCE
数理的な結晶〜日経サイエンス2008年5月号より
ダイヤモンドは稀少な鉱物だが,数学的にも稀少だ。明治大学の数学者である砂田利一(すなだ・としかず,理工学部教授)は,ダイヤモンドの結晶構造には顕著な特徴が2つあると指摘する。「完全対称性」と「等方性」だ。完全対称性は, … 続きを読む
カテゴリ 2008年5月号, SCOPE & ADVANCE