カテゴリ : 2008年2月号

増える核保有国

 核爆弾を都市で爆発させれば無数の死者と破壊がもたらされる。しかし,社会はそのことを忘れがちだ。米国が2発の原爆を日本に投下してから60年以上,米国とソ連(現ロシア)の冷戦が終結して15年以上が過ぎたが,核戦争を回避しよ … 続きを読む

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論議を呼ぶ核弾頭更新計画

 2004年に米エネルギー省と国防総省は「信頼性のある代替核弾頭(RRW)」計画を打ち出した。製造以来,兵器庫に長期間保管され,老朽化した核弾頭は適切に作動しない恐れがあるとして,一部を新しいものに交換するというのだ。核 … 続きを読む

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多次元宇宙のうねりが生むインフレーション

 宇宙初期に起こった急膨張「インフレーション」は私たちの宇宙がより大きな空間に埋め込まれていることの証拠かもしれない。ひも理論から存在が予測される並行宇宙が衝突したり,余剰次元空間の形が変わったりすると,私たちの宇宙が急 … 続きを読む

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ALSの進行を抑える

 ALSは正式には筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis, ALS)と呼ばれるが,米国ではむしろルー・ゲーリック病として知られている。ルー・ゲーリック(Lou Gehrig)はニュ … 続きを読む

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治験薬と患者の権利

 アビゲイル・バローズ(Abigail Burroughs)は21歳の若さで亡くなった。遺された父親たちは現在,米食品医薬品局(FDA)の長官であるエッシェンバッハ(Andrew von Eschenbach)を相手取っ … 続きを読む

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ナノテクが生んだ光干渉ディスプレー

 新しい携帯電話を購入する機会があったら,表示パネルをよく観察してほしい。クアルコム社の思惑どおりに事が進めば,その小さなディスプレーは「バタフライ効果」という言葉にまったく新しい意味を加えるかもしれない。   … 続きを読む

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意識はどのように生まれるのか

 脳内のニューロン(神経細胞)の活動と,私たちの意識とは,どのような関係があるのだろうか?ニューロンの活動は,客観的に外部から観察して電気化学反応として記述できる。一方,意識は,主観的で,他人に中身を伝達することすら困難 … 続きを読む

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SCIENTIFIC AMERICANが選んだ2007年のベスト50

 専門家もアマチュアの技術ウォッチャーにとっても,技術を楽観的に見すぎることは常に危険をはらんでいる。人工知能から空飛ぶ自動車まで,期待はずれになったものは少なくない。しかし時折,新技術が最も突飛な予想をも裏切らないこと … 続きを読む

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The Great Cosmic Roller-Coaster Ride / 多次元宇宙のうねりが生むインフレーション

You might not think that cosmologists could feel claustrophobic in a universe that is 46 billion light-years in radius and filled with sextillions of stars. But one of the emerging themes of 21st-cent … 続きを読む

カテゴリ 2008年2月号, 英語で読む日経サイエンス

サルよりお利口〜日経サイエンス2008年2月号より

 おチビちゃんの勝ち──2歳児のほうが,おとなのチンパンジーやオランウータンよりも社会的にずっと分別があることがわかった。身体を使う作業ではほぼ同程度の器用さを示したが,社会的な課題となると,人間の子どもが2倍優秀だった … 続きを読む

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ヒトの皮膚から万能細胞〜日経サイエンス2008年2月号より

胚性幹細胞にまつわる倫理問題や入手の困難さを一気に解決再生医療だけでなく,幹細胞や薬物の基礎研究にも    ドリー誕生と同じくらいインパクトのある研究成果が日本から生まれた。京都大学再生医科学研究所の山中伸弥( … 続きを読む

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動物に注目〜日経サイエンス2008年2月号より

 本物のインパラ(アフリカにいる大型のカモシカ)を見つけるのは,自動車のシボレー・インパラを注視するよりも簡単らしい。 ヒトは進化の過程で,捕食動物と獲物,仲間のヒトに目を光らせるのが生死を分かつ重要事項だった。そこであ … 続きを読む

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バイ菌の宇宙旅行〜日経サイエンス2008年2月号より

宇宙帰りの菌は以前よりも毒性が強くなる──その理由は…    宇宙旅行帰りのサルモネラ菌は以前より毒性が増すというニュースが,先ごろ大きく報じられた。SFスリラーのようだが,実はこうした一時的変化は細菌が新しい … 続きを読む

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「使わないと廃れる」言葉〜日経サイエンス2008年2月号より

 よく使われる単語ほど,ゆっくり進化する。ある研究チームが,英語の動詞の過去時制を示す形式がどれだけ廃れたかを古英詩「ベオウルフ」の時代にさかのぼって調べた。現在まで続いてきた規則は1つだけ,「動詞の末尾に“-ed”をつ … 続きを読む

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電球型蛍光灯の捨て方〜日経サイエンス2008年2月号より

省エネ製品だが,水銀の処理に配慮が必要だ     電球型蛍光灯を買う人が増えている。標準的な白熱電球に比べてエネルギー消費が25%,寿命は10倍とあって,エコライフの象徴にして気候変動と闘う手段にもな … 続きを読む

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