カテゴリ : 2008年1月号
特集:宇宙時代 次の50年
記憶に焼き付けられた出来事というと,悪い意味で忘れられないものが多い。ケネディ大統領暗殺事件,ダイアナ妃の自動車事故死,9.11同時多発テロ……。しかし,ちょうど50年前のスプートニク1号打ち上げ(1957年10月4日 … 続きを読む
To the Moon and Beyond / オリオン宇宙船 月へ,その先へ
The moon, a luminous disk in the inky sky, appears suddenly above the broad crescent of Earth's horizon. The four astronauts in the Orion crew exploration vehicle have witnessed several such spectacul … 続きを読む
カテゴリ 2008年1月号, 英語で読む日経サイエンス
チップになった検査ラボ
小さなマイクロチップに,化学の実験室(ラボ)にあるビーカーやスポイト,薬品,加熱器が小さくなって詰め込まれ,キーホルダーにぶら下がっているのを想像してほしい。そうした驚くべき装置を開発し,生体分析をする手はずが整ったと … 続きを読む
葉緑体進化のダイナミズム 小さな藻類の数奇な物語
私たち人類を含め,地球上の多くの生物は植物の存在なしには生命を維持できない。呼吸に必要な酸素も食物のもととなる有機物も,植物の行う光合成というプロセスの産物だからだ。光合成は太陽エネルギーを利用して,二酸化炭素と水から … 続きを読む
ダイヤモンドで実現するスピントロニクス
電子は一種の自転をしていて,これをスピンという。電荷を帯びた粒子が自転をすると磁石としての性質を持つ。だから電子は微小な棒磁石に見立てることができ,自転の方向の違いはスピンの向きの違い(棒磁石の向きの違い)になる。電荷 … 続きを読む
ビタミンDの多彩な効用 がんや感染症にも
この25年で,ビタミンD研究は大きく変わった。その効用が骨の形成だけにとどまらないことがわかってきたのだ。ビタミンDが強力な抗がん作用をもつこと,また,免疫応答の重要な調節因子として働いていることを示す証拠が数多く見つか … 続きを読む
宇宙を知り,地球を考える
太陽系の各種天体に探査機が訪れ,天文衛星が100億年以上彼方の宇宙を観測する。私たちは今,地球を「宇宙の中の一惑星」としてとらえる視点を持つようになった。このような宇宙観,地球観を踏まえて,地球規模の問題にどのように対 … 続きを読む
イトカワが語る小惑星の世界
探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワに近づくにつれ,いくつもの奇妙なことがわかってきた。まず,表面の様子が,これまで探査機が訪れた小惑星とはまったく違っていたのだ。例えば鮮明な画像が得られているガスプラとイダの表面は全体 … 続きを読む
日本の将来計画 金星と水星,再び月・小惑星へ
現在,地球を遠く離れた太陽系空間で2機の日本の探査機が活動している。小惑星イトカワから地球への帰途にある小惑星探査機「はやぶさ(MUSES-C)」と月探査機「かぐや(SELENE)」だ。今後10年を見通すと,さらに数機 … 続きを読む
目指すべき5つのゴール
スプートニク以来,惑星探査はいくたびかの盛衰を経験してきた。1980年代は暗黒時代だったといえる。現在は少し明るく,世界の宇宙機関による数十の探査機が水星から冥王星に至る太陽系の各所に向かっている。しかし,予算削減とコ … 続きを読む
オリオン宇宙船 月へ,その先へ
2020年までに人員を地球と月の間で往復させることを目標に,米航空宇宙局(NASA)とロッキード・マーチンは新しい宇宙輸送システムを開発中だ。この「コンステレーション計画」の要となる宇宙船が,加圧カプセルと生命維持装置 … 続きを読む
反物質入りの分子〜日経サイエンス2008年1月号より
水素原子は1個の陽子の周りを1個の電子が回っている。電子とその反粒子である陽電子が組みになると,これに似た短命の原子ができることが,数十年前から知られてきた。「ポジトロニウム」と呼ばれるものだ。カリフォルニア大学リバーサ … 続きを読む
カテゴリ 2008年1月号, SCOPE & ADVANCE
暗黒物質が示すはっきりしない謎〜日経サイエンス2008年1月号より
銀河団のなかの暗黒物質の分布に奇妙な傾向が見つかった事実なら,重力の理論を考え直す必要が出てくるが…… 目には決して見えない暗黒物質(ダークマター)が,なおも宇宙論研究者を困らせ続けている。遠方の銀河団内部 … 続きを読む
カテゴリ 2008年1月号, SCOPE & ADVANCE
ビデオで体外離脱〜日経サイエンス2008年1月号より
ビデオカメラを使って超現実的な体外離脱感を生み出すことができる。被験者に座ってもらい,その背中を撮影するように2台のカメラをセットした。特殊なヘッドセットを使って,被験者の左目に左側のカメラからの映像を,右目に右側のカメ … 続きを読む
カテゴリ 2008年1月号, SCOPE & ADVANCE
陸地が沈まずにすんでいる理由〜日経サイエンス2008年1月号より
大陸を海面よりも高く保っているのは地熱の力だ コロラドのロッキー山脈やカリフォルニアのシエラネバダ山脈を見る限り,地形を説明するのは簡単に思える。これらは地下のプレートどうしが激しくぶつかり合って陸が盛り上 … 続きを読む
カテゴリ 2008年1月号, SCOPE & ADVANCE