カテゴリ : 2009年8月号

神経新生を支える遺伝子〜日経サイエンス2010年8月号

脳の毛細血管の太さを調節する因子が重要らしい    大人でも脳でニューロンが新しく作られていることが明らかになってからすでに10年以上になる。適度な運動や学習が,新生ニューロンの生き残りに大事なこともマウスなど … 続きを読む

カテゴリ 2009年8月号, SCOPE & ADVANCE

特集:幹細胞を医療現場へ 血の通った臓器をつくる

 10年前に著者の2人(ランガーとバカンティ)は,組織工学の可能性について本誌に総説を書いた。細胞と非生物材料を工学的な手法で組み合わせ,生きた組織を「構築」するという私たちのアイデアを,当時は多くの人々が非現実的と考え … 続きを読む

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Could Food Shortages Bring Down Civilization? / 食糧不足で現代文明が滅びる?

One of the toughest things for people to do is to anticipate sudden change. Typically we project the future by extrapolating from trends in the past. Much of the time this approach works well. But som … 続きを読む

カテゴリ 2009年8月号, 英語で読む日経サイエンス

宇宙,身近に感じて 野村仁の世界

 東京・六本木の国立新美術館に宇宙や時間を感じる“神殿”が出現した。広い真っ白な部屋がいくつも続く。ある部屋には太古から生き続けてきたストロマトライト(藍藻類)の大きな写真が掲げられ,その手前には,静かに泡立つ液体酸素( … 続きを読む

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7月22日の日食を楽しもう

 2009年7月22日,インドから中国,日本近海を経て南太平洋に至る幅広い地域で日食が起こる。日本は全国で部分日食が観測できるほか,九州南方に浮かぶ屋久島や種子島南部,トカラ列島,奄美大島北部では皆既日食を見ることができ … 続きを読む

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食糧不足で現代文明が滅びる?

 世界秩序に対する最大の脅威は,貧困国の政府崩壊を引き起こす食糧危機の可能性だ。    水不足と土壌喪失,地球温暖化による気温上昇によって,食糧生産には厳しい限界が生まれている。これら3つの環境要因に対する大規 … 続きを読む

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ナノマシンを動かすエンジン

 自動車や飛行機,潜水艦を細菌や分子サイズで作ることができたらどうだろう? 顕微鏡でしか見えない“ロボット外科医”を体内に注入し,例えば動脈内にたまった血栓や,アルツハイマー病の原因といわれる異常タンパク質の蓄積など,病 … 続きを読む

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惑星の顔を決める大気流出

 惑星大気は惑星によって実にさまざまだ。金星には二酸化炭素の厚い大気がある一方で,火星にはほとんど大気がない。カリストなど木星の衛星には大気がないが,土星の衛星タイタンには窒素大気がある。こうした違いはなぜ生じたのだろう … 続きを読む

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DNAに見えた「人間の証し」

 ゲノムプロジェクトによって完全解読されたヒトとチンパンジーの全塩基配列。類人猿の中でも私たちに最も近いチンパンジーと比較すれば,両者を隔てる遺伝子の謎が解けるのではないか? 研究者ならずともそう期待する人は多いだろう。 … 続きを読む

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海を渡る日本脳炎ウイルス

 6月から日本脳炎の新ワクチン出荷が始まった。2005年に政府が副反応を理由に接種勧奨を中止して以来,4年にわたって事実上止まっていたワクチン接種が再開に向けて動き出した。日本脳炎は患者の2~3割が死亡する重い病気だ。ウ … 続きを読む

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創薬に活躍するiPS細胞

 成人の皮膚の細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作ることに成功した直後,iPS細胞の生みの親である山中伸弥(やまなか・しんや)京都大学教授は,「再生医療への応用には10年はかかる」と機会あるごとに繰り返してきた。安 … 続きを読む

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動物で育てるヒトの臓器

 バカンティとランガーらが1990年代に提唱した組織工学は,あくまでも生体の外で移植用の組織や臓器を作ろうというアイデアだ。金属や樹脂,セラミックスで作る人工関節や埋め込み型人工心臓などとの違いは,材料として生きた細胞を … 続きを読む

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がん化のプログラム〜日経サイエンス2009年8月号より

通常は胎児の発生段階だけで働く遺伝子が,がん細胞では再び活性化している    がんは単一の病気ではなく多数の病気が集まったものだ,という見方がある。個々のがん細胞がそれぞれ異なる機能不全に陥っているように見える … 続きを読む

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大空へジャンプ!〜日経サイエンス2009年8月号より

でかい翼竜がどのように飛び立っていたのか生体力学に基づく新説が登場  翼竜(プテロサウルス)という絶滅爬虫類がどのように飛び立てたのか,科学者たちは100年近く悩み続けてきた。小ぶりの翼竜なら鳥モデルで十分だ。静止状態か … 続きを読む

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的を射た注射針〜日経サイエンス2009年8月号

 注射針が必要以上に深く刺さって神経を傷つけるなどの事故が,毎年何十万件も起きている。そんなトラブルのない新しい注射針をハーバード大学医学部などのチームが開発した。適切なところで自動的に止まる。 中空の針のなかに先端が丸 … 続きを読む

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