カテゴリ : 2023年11月号

ロリスの分類〜日経サイエンス2023年11月号より

ピグミースローロリスは実は2種 目を丸く見開いたロリスは樹上にすむ小型の哺乳動物で,地球上で最も奇妙な霊長類の一種だ。肉を腐らせる毒を分泌し,これを縄張り争いの際に使う。そして,森にすんでいて夜行性なので,調査が極めて難 … 続きを読む

カテゴリ 2023年11月号, SCOPE & ADVANCE

回る霊長類〜日経サイエンス2023年11月号より

ぐるぐる回ることで知覚の変化を楽しんでいるようだ 2011年,パールマン(Marcus Perlman)はYouTubeであるゴリラの動画を見た。カナダのアルバータ州にあるカルガリー動物園で,ゾラという名のゴリラが水たま … 続きを読む

カテゴリ 2023年11月号, SCOPE & ADVANCE

When Particles Break the Rules / レプトン普遍性の破れを追う

Breaking the rules is exciting, especially if they have held for a long time. This is true not just in life but also in particle physics. Here the rule I’m thinking of is called “lepton flavor uni … 続きを読む

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アインシュタイン・タイル発見〜日経サイエンス2023年11月号より

ある数学愛好家が発見した帽子に似た図形に数学界が沸き立っている 英ヨークシャー在住の数学愛好家スミス(David Smith)が,とある13角形を発見した。数学者による探索を何十年もかいくぐってきた図形だ。いかつい帽子に … 続きを読む

カテゴリ 2023年11月号, SCOPE & ADVANCE

The Holographic Universe Turns 25 / ホログラフィック宇宙 時空の本質に迫った四半世紀

A quarter of a century ago a conjecture shook the world of theoretical physics. It had the aura of revelation. “At first, we had a magical statement ... almost out of nowhere,” says Mark Van Raams … 続きを読む

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地球の水の起源〜日経サイエンス2023年11月号より

一部は隕石によって運ばれてきたのだろうが,その量に関しては議論が続いている 2021年2月があと数時間で終わろうとするころ,13kgほどの岩の塊が秒速13kmあまりで地球の上層大気に突入した。成層圏を猛スピードで通過する … 続きを読む

カテゴリ 2023年11月号, SCOPE & ADVANCE

明治20年の皆既日食スケッチ

皆既日食は一生に一度,目にできるかどうかわからないほど珍しい天文現象だ。ただ,真っ黒な太陽が輝く幻想的な風景は長くても3~4分しか続かない。みとれていたら,その時間は夢まぼろしのごとく過ぎ去ってしまう。ところが約140年 … 続きを読む

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対数らせんを見る

間瀬真知香(ませ・まちか)がルイボスティーの入ったコップをゆらしながら,渦巻きについて考え始めたとき,何戸家奈留沙(なんとか・なるさ)と夏太(なつた)の姉弟が,残暑をものともしない元気さをまとって入ってきた。 「おはよう … 続きを読む

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ヤマネの姪たちによる帽子の色あてショー(問題)

不思議の国と鏡の国の文化交流を促進しようと行われている事業「合同演芸会」は,演ずる側も見る側も,とても楽しみにしている催しだ。 ヤマネの7人の姪たちは,グリフォンに種を提供してもらいマジックショーをやることが多かったが, … 続きを読む

カテゴリ 2023年11月号, パズルの国のアリス, パズルの国のアリス(解答なし)

完全自動運転 2030年目標 「人間並み」頭脳をEVに:山本一成

自作将棋ソフトで名人を倒したAI界のレジェンド 「テスラ超え」ミッションを掲げEVスタートアップ創業 大規模言語モデルも活用し運転自動化の駒を進める イーロン・マスク氏率いる電気自動車(EV)の雄である米テスラを打ち負か … 続きを読む

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新たな窓から覗く 巨大ブラックホールのダンスと原始宇宙

重力波で宇宙を探る新たな窓が開いた。その窓から見えてきたのは広大な宇宙に散在する,太陽の数百万倍から数十億倍もの質量を持つ巨大ブラックホールの世界。2つの巨大ブラックホールがペアになり,数年から数十年で互いの周りを回りな … 続きを読む

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特集:ついに捉えた背景重力波

宇宙を電波で観測すると,灯台のように規則正しい時間間隔で点滅を繰り返す天体「パルサー」があちこちに見つかる。天文学者は約20年,数十個のパルサーに狙いを定め,点滅する時間間隔のわずかなゆらぎを調べてきた。そして膨大な観測 … 続きを読む

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宇宙の灯台パルサーで時空のうねりを照らし出す

天文学の歴史に新たなページを加える観測結果を2023年6月,米国・カナダ,欧州,オーストラリア,中国,インド・日本の5つのグループが同時に発表した。宇宙は重力波で満ちあふれていることが,世界各地の大型電波望遠鏡を用いた約 … 続きを読む

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世界最強の加速器スーパーKEKBで探る標準モデルのほころび

素粒子物理学の今夏のハイライトは米国立フェルミ加速器研究所で進んでいる素粒子「ミュー粒子」に関する実験の最新結果の発表で,実験値が理論値と一致せず,ズレていることが確証された。このズレは,現在の素粒子物理学の理論的土台で … 続きを読む

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レプトン普遍性の破れを追う

ルールを破るときはドキドキする。特に長い間守られてきたルールならなおさらだ。 これは人生においてだけでなく素粒子物理学においてもいえる。ここでいうルールは「レプトンフレーバー普遍性」(以下,レプトン普遍性)のことであり, … 続きを読む

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