カテゴリ : 2023年10月号

洗い流すだけで触媒活性が回復〜日経サイエンス2023年10月号より

CO2と水素からメタンを合成する反応に応用,装置の保守と管理を簡単に 大阪大学の研究グループは地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)から都市ガスなどの主成分であるメタンを合成する装置を開発した。ニッケルを含む合金でで … 続きを読む

カテゴリ 2023年10月号, SCOPE & ADVANCE

An AI Mystery / オウム以上フクロウ未満? 生成AIの“思考力”

No one yet knows how ChatGPT and its artificial-intelligence cousins will transform the world, and one reason is that no one really knows what goes on inside them. Some of these systems’ abilities g … 続きを読む

カテゴリ 2023年10月号, 英語で読む日経サイエンス

人工指触覚センサー〜日経サイエンス2023年10月号より

物体の表面をツンツンしてその内部構造を検知する 人間の指は物体の表面の感触を検知するだけでなく,表面下についても多くのことを教えてくれる。例えば握手の際に本当に強く握れば骨の場所がわかるし,指で何回も十分につつけば腱の位 … 続きを読む

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舌先現象の錯覚〜日経サイエンス2023年10月号より

喉元まで出かかっている記憶はただの幻らしい あれだよあれ,なんて言ったっけ――ぴったりの言葉を知っているはずなのに思い出せないことがある。答えが喉元まで出かかっているこのイライラする感覚のことを英語圏ではtip-of-t … 続きを読む

カテゴリ 2023年10月号, SCOPE & ADVANCE

The New Tornado Alley / 東進する竜巻街道

Roughly 1,200 tornadoes strike the U.S. during an average year. They’re prevalent in the U.S.—far more so than anywhere else in the world—because its geography sets up the perfect conditions, es … 続きを読む

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ふたりの父親〜日経サイエンス2023年10月号より

2匹のオスのマウスから子マウスを生み出した研究 大阪大学の幹細胞生物学者である林克彦(はやし・かつひこ)らはマウスの幹細胞の染色体を操作することで,生物学的にはオスの2匹のマウスから子マウスを生み出した。成体のオスマウス … 続きを読む

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写真に写った自分の顔がわかる魚〜日経サイエンス2023年10月号より

ホンソメワケベラという魚は自己認識が可能なようだ ホンソメワケベラは商売熱心な魚だ。きらきら輝く小さなこの魚はサンゴ礁に店を構え,客の魚の寄生虫を食べる。客のなかには大きくて腹をすかせた魚もいるので,完璧な社交術が必要な … 続きを読む

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らせんを考える

暑い日に熱いルイボスティーを飲むのも悪くないと思いながら,間瀬真知香(ませ・まちか)がティーカップに口をつけたとき,何戸家奈留沙(なんとか・なるさ)と弟の夏太(なつた)が,あつ〜,といいながら入ってきた。 「暑くて頭がぐ … 続きを読む

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チェスクラブの入会試験(問題)

チェスといえば,もちろん鏡の国が本家本元だが,先日のチェス王室主催のチェス大会で,ダイヤの7が鏡の国代表との優勝決定戦で第6戦までもつれ込むという快挙を成し遂げたせいで(2023年8月号「チェス大会の優勝決定戦」),不思 … 続きを読む

カテゴリ 2023年10月号, パズルの国のアリス, パズルの国のアリス(解答なし)

明治20年の皆既日食観測地(下)白河小峰城跡

みちのくの玄関口としてかつて賑わった東北本線白河駅。ホームに降り立つと豪壮な石垣と城郭が目に入る。約160年前の戊辰戦争で激戦地となった白河小峰城だ。戦乱が収まって約20年後の明治20年(1887年),建物が全て焼失し小 … 続きを読む

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卵子の成り立ちを探求 生命の出発点に迫る:林 克彦

雄マウスの細胞から卵子を分化させるのに成功 雄どうしから子マウスも誕生させ世界を驚かせる “卵子の老化”や遺伝子変異の仕組みも研究の視野に 2023年3月にロンドンで開催された第3回「ヒトへのゲノム編集に関する国際サミッ … 続きを読む

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エンケラドゥス・プローブの憂鬱

 地球の皆様。私が見ている世界が,あなたたちの目にはどう映ることでしょうか。  いまは土星のすぐ上空。環の一番外側の,その倍の高度を周回しています。表面はまるで魔女の作るスープのように,刻一刻とその模様を変えています。可 … 続きを読む

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「理解」はどう変わるか 瀧雅人氏に聞く

「観測した現象を,シンプルな法則とかコンパクトな数式とか,人間が把握可能なサイズのものに押し込めることを僕らは『理解』と呼び,そういう説明を見いだすことを『現象を理解した』と思ってきましたが,それは人間の脳や,その上に実 … 続きを読む

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タンパク質を語る言語

自然現象を相手にする生命科学は一見ChatGPTのような言語処理とは何の関係もなさそうな学問領域だ。しかし今,タンパク質の構造や機能を予測する様々なタイプの「タンパク質言語モデル」が登場している。このツールは研究者が望み … 続きを読む

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脳とAI 溶ける境界 大規模言語モデルが開く脳の理解

脳科学と人工知能(AI)研究は,互いに影響を与えながら発展してきた。脳科学はAI開発のインスピレーションとなり,機械学習は脳を理解するためのヒントとなる。昨今のAIにおけるブレイクスルーもまた,脳科学に示唆をもたらしつつ … 続きを読む

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