カテゴリ : 2023年4月号
台風に飛び込む鳥〜日経サイエンス2023年4月号より
日本海のミズナギドリにとって,台風の目が安全地帯となっている ビッグウェーブを狙うサーファーや勇敢な気象学者のように,日本海のミズナギドリは強力(で危険)な嵐にあえて飛び込んでいく。 台風がやってくると,ほとんどの鳥はそ … 続きを読む
カテゴリ 2023年4月号, SCOPE & ADVANCE
発光する分子モーター〜日経サイエンス2023年4月号より
回転するだけでなく,蛍光で自分の位置を知らせる 細胞スケールの動きを生み出す自然界で最良の戦略のひとつは「分子モーター」の利用だ。化学エネルギーを力学エネルギーに変換する複雑な分子で,細胞内での小器官の輸送や筋線維の収縮 … 続きを読む
カテゴリ 2023年4月号, SCOPE & ADVANCE
Scanning the Cosmos for Dark Matter / 暗黒物質の正体 天体観測で絞り込め
How do you think the dark matter problem is solved?” Vera C. Rubin urgently asked me, within minutes of being introduced at a 2009 Women in Astronomy conference. To this day, I can’t remember what … 続きを読む
カテゴリ 2023年4月号, 英語で読む日経サイエンス
猫とのおしゃべり〜日経サイエンス2023年4月号より
飼い主の話をちゃんと認識している ネコの飼い主なら誰でも,自分のネコに話しかけるのはごく普通のことだというだろう。ネコはその愛情のこもった語りかけに無関心に見えるかもしれないが,Animal Cognition誌に掲載さ … 続きを読む
カテゴリ 2023年4月号, SCOPE & ADVANCE
野生動物のマイクロバイオーム〜日経サイエンス2023年4月号より
希少動物の生き残りのカギが,その腸内細菌に隠されている ニュージーランドにいる絶滅危惧種フクロウオウム(現地語の呼称はカカポ)は世界で最も体重の大きなオウムで,飛べない夜行性の鳥だ。よい香りがするモスグリーンの羽と,ほお … 続きを読む
カテゴリ 2023年4月号, SCOPE & ADVANCE
How Birds Hear Birdsong / 鳥は鳥の歌をどう聞いているか
When we humans hear birdsong, which many have appreciated more than ever during the pandemic, we can’t help but think about parallels to human music and language. We discern distinct melodies linkin … 続きを読む
カテゴリ 2023年4月号, 英語で読む日経サイエンス
「第2の地球」に広がる景色は〜日経サイエンス2023年4月号より
生命の兆候を探索できる有力な惑星が見つかった 地球はいくつもの偶然から生まれた奇跡の星——。大気や水,適度な気温は幸運がもたらし,生命を育む地球は特別な惑星と考えられてきた。だが,はるかかなたの宇宙を観測できるようになり … 続きを読む
カテゴリ 2023年4月号, SCOPE & ADVANCE
惑星気象学を開拓した花山天文台での火星スケッチ
京都大学花山(かざん)天文台では望遠鏡の眼視観測による火星表面のスケッチが長らく描かれてきた。探査機による観測が本格化する前の時代,砂嵐などによる火星表面の変動を捉えるにはスケッチが最適だった。第3代台長の宮本正太郎は台 … 続きを読む
インフルエンザ,再び流行!(問題)
新型コロナウイルスによる感染症は感染拡大から4年目を迎えたが,依然として鎮静化の見込みが立たないようだ。ウイルスの進化とともに重症化リスクはやや小さくなったと言われているが,感染力はかえって増し,まだしばらくは世界中を騒 … 続きを読む
カテゴリ 2023年4月号, パズルの国のアリス, パズルの国のアリス(解答なし)

TDK、量子と磁石の魅力語る 〜日比谷高校、専門的な質問で議論は白熱
TDKは東京都立日比谷高等学校(東京都千代田区)の生徒を対象にした特別オンラ イン講義を2022年12月に開いた。若手研究者2人が高速計算機の期待が高い量子アニーリングや超強力磁石の魅力を 熱く語り、高校・大学生時代の基 … 続きを読む
カテゴリ 2023年4月号, 中高生が学ぶ サイエンス講義
mRNA技術で難病克服 不条理な病気を打ち壊す:鈴木蘭美
孤独な子ども時代から一念発起で英留学 ビジネスからサイエンスまで経験生かす 日本での信頼獲得が使命 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で最も名を上げた企業といえば,メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンを … 続きを読む
受精卵の治療は実現するか
遺伝子のわずかな変異がもたらす疾患は数千とも1万とも言われ,その多くは親から子へと遺伝する。狙った遺伝子を効率よく改変できるゲノム編集技術が登場したとき,これで遺伝性疾患の根本的な治療が可能になるかもしれないと,医学界は … 続きを読む
遺伝子を修復し病気を治す 米国で臨床試験始まる
2022年9月,新型コロナのパンデミックのために2年半も延期していたゲノム編集治療の取材をようやく実現し,私は米ペンシルベニア州のフィラデルフィアを訪れた。米国の最初の首都となったこの町の歴史的建造物に囲まれた広場から西 … 続きを読む
特集:ゲノム編集治療
DNAの中から目的の配列を探し出し,効率よく改変するゲノム編集。研究や育種で広く使われているこの技術が,いよいよ医療の現場に入ってきた。体細胞の遺伝子を改変してその機能を変え,病気を治す試みだ。狙った塩基をピンポイントで … 続きを読む
コロナ禍で増えた心の病 モラルインジャリー
「モラルインジャリー(道徳的負傷)」とは良心に大きく反する状況や,自身の核となる価値観を脅かす状況に直面したときに生じる特別なトラウマを指す。この問題に苦しむ人々は,罪悪感や怒り,そして自分自身や他者を許せないという痛切 … 続きを読む