カテゴリ : 2023年3月号
暗黒物質の正体 天体観測で絞り込め
「暗黒物質問題はどうしたら解決できると思いますか?」 私はベラ・C・ルービンからそう尋ねられた。「2009年天文学における女性会合」で彼女に紹介されてから数分後のことだった。 今となっては自分がどう答えたのか記憶にない。 … 続きを読む
The Path to Better Childhoods / 子育て支援の神経科学
On vital measures that predict later success in school and life, small children in the U.S. do worse than kids in comparable countries. This distressing information comes from an Organisation for Econ … 続きを読む
カテゴリ 2023年3月号, 英語で読む日経サイエンス
紙の電池で電子ごみ削減〜日経サイエンス2023年3月号より
水で湿らすと起動し,使い捨てにしても無害 廃棄された電子機器が急速に増えており,この「電子ごみ」を削減する独創的手法の探索が急務になっている。あるチームは最近,紙などの持続可能な材料でできた電池を作った。水で湿らすと活性 … 続きを読む
カテゴリ 2023年3月号, SCOPE & ADVANCE
技能を伝える仮想変形ロボ〜日経サイエンス2023年3月号より
既存の作業法を別の形のロボットへ効果的に移転できる 工場から手術室まで多くの仕事場に,様々な形状とサイズのロボットが導入されている。その多くは機械学習を通じた試行錯誤によって技能を習得しており,新たな仕事をさせるには作業 … 続きを読む
カテゴリ 2023年3月号, SCOPE & ADVANCE
Artificial Confidence / 「人に乗った馬」を描けないAI なんでもできそうなAIの現実
To the average person, it must seem as if the field of artificial intelligence is making immense progress. According to some of the more gushing media accounts and press releases, OpenAI’s DALL-E … 続きを読む
カテゴリ 2023年3月号, 英語で読む日経サイエンス
仲間と一緒に歩いた恐竜〜日経サイエンス2023年3月号より
ティラノサウルスの子供がペアで歩いていた証拠が見つかった 巨大な肉食恐竜ティラノサウルス類の幼少期はあまり知られていない。孵化したての幼体の化石はまれで,背丈が30cmほどの時代を知る手がかりはほとんどない。だが最近,約 … 続きを読む
カテゴリ 2023年3月号, SCOPE & ADVANCE
海で雷が少ない理由〜日経サイエンス2023年3月号より
雲が高く発達するのを塩の粒子が抑えているらしい 地球上で雨の大半は海に降っているが,海に雷が落ちるのは驚くほどまれだ。その理由は長らくはっきりしていなかったが,最近の研究は海水飛沫(波しぶき)が雲の帯電を邪魔して落雷を妨 … 続きを読む
カテゴリ 2023年3月号, SCOPE & ADVANCE
ヒトiPS細胞からホルモン分泌器官〜日経サイエンス2023年3月号より
「副腎」の難病治療や発生メカニズム解明に新たな道を開く 「副腎(ふくじん)」は心臓や胃などに比べれば目立たない器官だ。左右の腎臓の上にちょこんと乗ったこの器官は数センチほどのサイズで,その名に反して腎臓に付属する器官とい … 続きを読む
カテゴリ 2023年3月号, SCOPE & ADVANCE
はぐれ者,集まれ!(問題)
先月号で幽霊ホタルを捕獲できなかったからというわけでもないだろうが,ヤマネの姪たちは以前紹介した蟻に加え(2020年2月号 『大部屋と1人部屋どっちが好き?』),別種の蟻を飼い始めたようだ。 アリスが訪ねると,サンデイが … 続きを読む
カテゴリ 2023年3月号, パズルの国のアリス, パズルの国のアリス(解答なし)
京都帝国大学花山天文台(下)
京都大学の前身となる京都帝国大学が昭和初期に創設した花山(かざん)天文台は太平洋戦争を挟む約20年に及ぶ困難な時代を経て,第3代台長に就任した宮本正太郎のもと,太陽と月・惑星の本格的な研究をスタートさせた。研究グループは … 続きを読む
量子センサーで日本をけん引 世界で活躍する人材育成を夢に:波多野睦子
ダイヤモンドを計測に,日立・デンソーと連携 潜在力秘めた革新技術の実用化に使命 超高齢化社会見据え,量子技術の裾野広げる 世界の主要な国々が量子科学技術分野の研究開発に力を入れる。文部科学省も2018年に「光・量子飛躍フ … 続きを読む

ハーモニック・ドライブ・システムズ〜小山高専生に革新歯車の宇宙用途を講義
産業用ロボットや宇宙機器に使われる精密減速機について学ぶサイエンス講義が2022年12月、栃木県小山市の小山工業高等専門学校で開かれた。製品名が社名になっているハーモニック・ドライブ・システムズの設計部主任技師、黒木潤一 … 続きを読む
カテゴリ 2023年3月号, 中高生が学ぶ サイエンス講義
なぜそこに何のために描かれたのか
ナスカの地上絵はエジプトのピラミッドなどと並ぶ古代文明の謎だ。抜けるような青空の下,太陽が照りつけ,乾いた風が吹き,草木も生えない真っ平らで広大な地面に描かれた50m超のサイズの鳥や魚,虫などの巨大な地上絵は,上空から眺 … 続きを読む
浮かび上がる古代アンデスの世界
世界遺産,南米ペルーの「ナスカの地上絵」が新たに168点,去る12月に発表された。動物などを描いた具象的な地上絵は約400点が確認されているが,今回分を含めてこのうちの約9割,358点を見つけ出したのが,ペルー政府の許可 … 続きを読む
特集:ナスカの地上絵 新発見!
南米ペルーの荒涼としたナスカ台地に描かれた動物などの巨大な線画は「ナスカの地上絵」として知られ世界遺産になっている。サイズは50m超もあり,上空から飛行機で眺めなければ視野に収まらない。ところが近年,山形大学ナスカ研究所 … 続きを読む