カテゴリ : 2022年12月号

シダ類の進化の謎〜日経サイエンス2022年12月号より

大きなゲノムを持っている理由は? シダ類は奇妙な植物だ。森に生えている他の植物と同様に緑色の葉が茂っているが,繁殖の仕方はむしろキノコのようで,胞子を煙のように放出する。大半の種子植物と違って,多くの種は受精のためのパー … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, SCOPE & ADVANCE

Parasites Lost / 悪者ばかりじゃない 寄生虫の意外な役割

I was preparing dinner, portioning a piece of cod, when a small, pink blemish appeared in the pristine white muscle of fish. Removing the splotch with a knife tip, I realized something was very wrong. … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, 英語で読む日経サイエンス

記憶の脳波〜日経サイエンス2022年12月号より

睡眠時の脳波が個別の学習と結びつけられた 睡眠中の脳に生じる「睡眠紡錘波」という特徴的な脳波は長い間,最近に形成された記憶全般の強化と関連づけられてきた。新たな研究は,この電気活動の高まりを覚醒時の個別の学習行動と結びつ … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, SCOPE & ADVANCE

繊毛で働く微小流体チップ〜日経サイエンス2022年12月号より

携帯型の医療診断装置につながりそう 細胞にある「繊毛」という微細な毛が1本わずかに動いただけでは,たいしたことはできない。だが人体ではこの微細構造が力を合わせ,生物学的驚異を成し遂げている。吸い込まれた病原体を気道から追 … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, SCOPE & ADVANCE

Portrait of a Black Hole / 天の川銀河の中心 いて座Aスターの肖像

Deep in the heart of the Milky Way, strange things happen. This is a place where stars slingshot around apparently empty space at an appreciable fraction of the speed of light. Scientists have long th … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, 英語で読む日経サイエンス

寄生虫の知られざる生態〜日経サイエンス2022年12月号より

動物の糞が含むDNA断片を調べると… ヤギとカバがサバンナの水飲み場で分け合うのは飲み水だけではないかもしれない。水や食物を介して広がる腸内寄生虫もシェアされる可能性がある。これらの寄生虫は発育不全から飢餓,死亡まで様々 … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, SCOPE & ADVANCE

網膜検査でアルツハイマー病診断〜日経サイエンス2022年12月号より

脳と同様の変化が網膜に生じることが判明,早期発見につながりそうだ 眼球の奥にある網膜は,発生途上の胎児の脳から一部が枝分かれしてできる。つまり数層のニューロンが重なってできている網膜は中枢神経系の一部だ。近年,脳に生じる … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, SCOPE & ADVANCE

チェス研究会の成績(問題)

鏡の国ではチェスの人気はもともと高かったのだが,王室主催のチェス大会が始まってからはさらにうなぎ上りだ。みな腕には自信があり,王侯たちもポーンたちもチェス王室の代表の座を射止めようと練習に余念がない。 王侯たちはそれぞれ … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, パズルの国のアリス, パズルの国のアリス(解答なし)

清水建設の地震・台風対策 〜学芸大附属高校、先端装置も見学

激甚化する自然災害から人々の暮らしをいかに守るか。清水建設の技術研究所(東京都江東区)で2022年8月、特別講義「高い建物の防災対策」が開かれた。参加した東京学芸大学附属高等学校の生徒たちは講義後、普段は見られない先端的 … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, 中高生が学ぶ サイエンス講義

絶滅ヒト族のゲノム解読

人類進化にDNA解析で迫り,現代人への遺伝子流入を解明 ゲノムに基づいた人類学,人類の進化の業績で,スウェーデン出身でマックス・プランク進化人類学研究所進化遺伝学部門を率いるペーボ(Svante Pääbo)教授にノーベ … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, 記事

新薬や新素材 手軽に合成

任意の有機分子を結合する「クリックケミストリー」に貢献 2022年のノーベル化学賞は,任意の有機分子を自在に結合して複雑な分子を簡単に作る「クリックケミストリー」の技術開発に貢献した米スクリプス研究所のシャープレス(K. … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, 記事

量子もつれ 実験実証 物理の世界観に変革

測っていない値は実在しない  ベルの不等式の破れの実験は我々に常識の変更をつきつけた 20世紀に登場した量子力学は,主にミクロの世界で,日常の中では見られない奇妙な現象が起きていることを予言した。中でも量子もつれ(エンタ … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, 記事

詳報:ノーベル賞

かつてアインシュタインが量子力学のパラドックスとして提唱した物体どうしの不思議な関係「量子もつれ」は,今では様々な量子情報技術を実現するリソースとなり,宇宙の成り立ちを探る最新の理論研究でも注目されている。2022年のノ … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, 記事

天の川銀河の中心 いて座Aスターの肖像

天の川の中心部奥深くで,奇妙なことが起こっている。何もないように見える空間の周りを,星々が光速の数%という超高速で動き回っているのだ。この星の動きを説明できるのは超大質量ブラックホールだけだと考えられてきたが,今年までそ … 続きを読む

カテゴリ 2022年12月号, 記事

ブラックホールと我々の宇宙  2つの地平の物語

我々の宇宙はどこから来たのか? そして,どこへ向かうのか? これらの問いに答えるには2つのまったく異なるスケールの物理を理解する必要がある。超銀河団や宇宙全体を扱う宇宙スケールの物理と,量子スケール,つまり直感が通用しな … 続きを読む

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